ラジオ放送大学  原武史「女性のシャーマン」  読書もオンナも・・・  青山昌文  

以前テレビのリモコンをいじっていたら、偶然「ラジオ放送大学」のチャンネルに出くわして面白く聴けたものの、その後はチャンネルの合わせ方が分からず諦めていた。
新聞で番組表を見るにつけ、(テレビ以上に?)充実した内容なので聴けないのが無念だった。
それが最近、これも偶然ながらチャンネルの合わせ方を発見したので(機器の説明書に書いてあるのかな?)、日々とても楽しんでいる。
今日(金曜)は朝7時半から蒲団の中で「哲学への誘い」を聴いてから、11時15分から「政治思想」を横になったまま聴いた。
前者は哲学とはいいながらも意外に「日本の近代国家」についての話だったのでとても面白かったし、後者は原武史さんが「女性のシャーマン」というテーマで期待以上に刺激的な話をしていた。
出口母子の著した原本の朗読付きで大本教について詳細に解説してくれたのが特に面白かったし、大正天皇の皇后と昭和天皇の関係が悪かったなどは初めて教えられてビックリした。
原氏が有名になった機縁となった、大正天皇についての本を読みたくなったけど、読書もオンナも浮気が過ぎると火傷しそうなのでガマンしよう。
午後1時45分からは「日本文学の名作を読む」という講義で、先週に続いてほとんど聞いたこともない作品を取り上げていて無知な身は驚くばかり。
今日は「白縫(しらぬいものがたり)」で原文も読みながら(現代語訳付き)内容紹介が中心だけれど、未知の作品だから種々教えられる。
3時15分からはテレビの放送大でも出ている島内裕子が「日本文学概論」という講義名で、日本の比較的著名な文学者・作品についていかにも優等生らしい取り柄の無い概説をしている印象で、ドン臭い感じはテレビと同じ。
旦那の景二さんは、見た目はドン臭いけど、けっこう独自な見解を提示してくれて刺激されるけどネ。
「ラジオ放送大学」で検索すると詳しい番組表が現れるので参照してもらいたいが、土曜の「古事記万葉集」は院生時代に同期だった多田一臣さんが懐かしい声でレベルの高い話をしてくれるし、夜は「ドイツ哲学の系譜」がある。
日曜朝は「現代フランスの哲学」があるけれど、起きられないことがあるし、録画の仕方も分からないのが困る。
月曜夜は「西洋哲学」があるし、火曜は「ひと学」というのが先週楽しかったけど内容が思い出せない。
水曜夜は「ヨーロッパ文学」だけど、テレビでも活躍している井口篤さん達がチョーサーなどを解説している。
木曜は「中世ヨーロッパ文学」で、昨日はありがたいことに「神曲」を解説してくれていたので、書棚から分厚い「神曲」を取り出して眺めていた。
こう記していると、自分が学部生の頃にいかに一般教養の授業を聴いてなかった(というより出席しなかった)かが判明してくるのだけれど、トシをとったから種々の興味がホンネで生じるとも言えるかな。
ともあれ面白いヨ!

メディアに流れている大学講義の中では、最悪の話しぶりをしている青山昌文がラジオは担当していないのが救いながら、(伏字)