【見る】放送大学新番組  「世界文学の招待」  野崎歓

 4月だから新しい番組(講義)もあって楽しみだネ。特に今日の「世界文学の招待」(金曜夜8時15分~)は内容が一新されていて楽しみ。講師が小野正嗣さんと宮下士朗さんから野崎歓さんへ代ったので、期待が持てる。小野・宮下ペアも楽しかったけど、韓国や中近東文学以外は少々趣味的に奔る傾向があったのが是正される予感だネ。野崎さんは翻訳でも活躍している一方で、『水の匂いがするようだ』という独自の井伏鱒二論なども書いている。見た目は鼻の下が長くてチョッと芸人風の感じだけど、話はメチャクチャ固いのが前のお2人とは違うネ。

 詳しくは放送大学で検索してもらいたいけど、今日の第2回はフランス文学のウェルベックとサンサール(アルジェリア)の2人を取りあげていたけど、ボクには初耳の作家だったヨ。講義によると2人ともフランスでは大人気らしいけど、ヨーロッパの現代政治に偏っていて興味を覚えなかったナ。でも新しい知識が得られるのは貴重で楽しいから歓迎だネ。もちろん韓国文学も取り上げる予定だそうだけど(講師は前と変っている)、メチャ新しい小説だそうだから面白そうだネ。何度も記したけど、放送大学の日本文学・文化の専任講師の番組はほぼ内容が薄い(時には専門外を恥じらいもなく講義する詐欺に近い)から、スルーしておいた方が無難。

 

 文学以外はボクの趣味の話になってしまうけど、長年続き過ぎて飽きがきた「歴史と人間」も一新されて「歴史のなかの人間」(金曜午前6時45分~)となり、日本中世史の近藤成一さんはじめ講師も全員代ったのがイイね! 以前は大学でよく見かける《老害》教員が老醜をさらしていたけど(批判したらブログを止められたことがあった)、一番年上に見える朝鮮史須川さん(ラジオでは聴いていた)もお元気そうで、ボケた《老害》教員とは全然異なっていて安心できた。文学の2枠は宮本陽一郎さんがヘミングウェイ(とチャップリン)を取りあげるそうだから、聞き逃さないようにネ。

 今日は近藤さんが平将門を講義したのを録画しておいたけど、まだ見てないものの(日米で野球が始まったので忙しい)とても楽しみだネ。畠山正親の「神皇正統記」も取り上げる予定だそうだし、近藤さんの目の付け所は共感できるヨ。ラジオ放送大学では「近現代欧州」(火曜午前6時15分~)も始まって楽しみだけど、朝早いしラジオは録音できないので困るネ。「西洋哲学の起源」(金曜朝6時~)も同前。

 政治学では原武司さんが「空間と政治」(日曜午後7時間~)という新番組を始めていて、原さんらしい独自の切り口でさまざまな「空間」を取りあげるというので面白そう。新番組ではないけど、放送大学では一番内容の濃い「日本美術史」が木曜夜8時15分からになったので、見やすくなったのでおススメだネ。