東北震災後に仙台訪問の際に、宮城在住のリューマンとサカポコに美味しい牛タン屋に案内された時、JR仙台駅のトイレを利用したら滝の流れる豪奢なトイレにカルチャー・ショックを受けた。
トイレの臭いが気になるボクとしては、しじゅう水が流れ落ちて匂わないトイレは素晴らしい感動モノだった。
その後、どこにでもこの種のトイレがあればイイなと思っていたためか、数年間トンデモナイ勘違いをしていたのに気付いて呆然としたばかり。
JRのトイレに行くと、どこでも案内で「向かって右側が男子トイレ、《滝のおトイレ》はその先にあります」という類の放送が流れているものだ。
なるほどJRは仙台で見た「滝のおトイレ」を全国の駅に造るのだナ、とてもイイことだ、と感心しながら4・5年経った。
それにしては掛け声ばかりで、何年経っても理想のトイレを造る駅は仙台以外に見当たらない。
これではウソを吐き続ける安倍政権と同じじゃないか、と呆れていたものだが、先日ハッと気付いたのは男女のトイレ以外の場所(トイレ)があること。
何じゃと思って見てみれば、赤ん坊のオムツを換えるような台が設定されていたのを発見。
どうもこれが「滝のおトイレ」=「多機能トイレ」だと判明した時の感動は、仙台でホンモノの滝のトイレを見た時の感動とはだいぶズレたものだった。
自分自身がズレているのだから、自嘲すること限りなし!
誰しも「こうあって欲しい」と思い続けていると、思い込みが過ぎて夢が現実だと早とちりしてしまうことがある。
「滝のおトイレ」を夢に見たのはボクだけかもしれないけれど、他の思い込みは誰でもありがちじゃないかな、でしょ?