好きなピアノ曲(その2) モーツァルトのピアノソナタ  グレン・グールド  K310・ハ短調  リパッティ

メイが大好きだと言うラフマニノフ前奏曲(作品23の5)を、メイが聴いているというルガンスキーの演奏録画がビデオにあったので聴いてみたら、ボクが1度聴いてすぐ好きになった曲ではなかった。ラフマニノフ前奏曲は作品32もあって、それぞれバラバラで数種類の録画・録音を持っているけれど、ボクの好きな曲は未発見のまま。

メイに言い忘れたのは、モーツァルトピアノソナタピアノ曲ではピカイチであること。バレンボイムを始め多くのピアニストが全集を録画・録音しているけれど、ボクはバッハと共に大評判だったグレン・グールドの全集レコードを持っている。ボクが神のように崇めている吉田秀和が「モーツァルトピアノソナタについては、いろいろ言う人がいるけれど、聴く時は皆さんグールドで聴くのじゃないかしら。」と言ったのを覚えている。それだけ魅力的な演奏なんだナ。

でもK310のハ短調は伝説のピアニストと言われるリパッティが圧倒的にイイ。これも吉田さんが昔ラジオで紹介していたのを、オープンテープに録音してあって院生時代の林広親(成蹊大)に聴かせたら感動してたネ。後でヘブラーの演奏でこの曲を買ったらガッカリしたと言っていた。そのくらいこの早逝した伝説ピアニストはスゴイけど、モーツァルトの感じではない演奏だヨ。似たような演奏をして聴かせるのがゲルバーかな。