【ヒグラシゼミ】牧野信一はムズイ

スゴイ参加者、レポとミチル姉さんとボクの3人だけ!(ヒッキ―先生・ナオさんが別件のため参加できず) 

前代未聞の少数精鋭ぶり。なのにレポのエトワール君はレジュメを20部も用意したというのだから、牧野の不人気ぶりを理解できていない甘さだネ。ボクは牧野を面白いと思ったことがないのに、牧野がデビューした当時に小林秀雄が絶賛しているのが不思議で、未だに小林がホンキで牧野を面白がっているのか疑念を払拭できないでいる。

今回の作品はいわゆる〈ギリシャ牧野〉に分類される「バラルダ物語」だけど、作品世界に入っていけないので何度も同じ箇所を読み返したりしなければならない。文章が下手なのは明らかだろうけど、不注意で書き流してしまうから一段と意味が伝わってこないのでハラが立つ。苦手だナァ~。エトワール君はよくもこんな作家を相手にできるナ、と感心してしまうヨ。

でもミチル姉さんはスムースに入っていけるというので、昭和初期のモダニスムに慣れていると分かりやすい作家なのかな? と察してみると、ボクはモダニスムに馴染めないので分からないのかもしれない。この時期のマルクシズム文学にも馴染めないけど。そのミチル姉御の参加のお蔭もあって、レポの疑問にも応えることができたし、レジュメの長短も指摘できたのは何より。

それにしても疑問が多く残る難しいテクストで困ったもンだ。レポは練り直して今月の22日の学大の学会でも発表するそうだから、青空文庫で読んでおいてエトワール君に教示して上げるとイイよ。