【状況への失言】香港の(民主主義)危機  中国における他民族弾圧  トランプ・アメリカの人種差別

香港の民主主義が危機的状況にあるのはくり返すまでもないけど、習近平政権下の中国がどれほど他民族を抑圧しているかを知っておかないと、香港市民の危険度を軽く判断しかねない。人権弁護士が分かっているだけで200~300人は権力に連行されたままになっている、という情報は先日記したとおり。

もう1つ怖ろしいのは、ウズベキスタン人に対する徹底的な弾圧だ。5年以上前になるか、天安門付近でウズベキスタン人が抗議行動をして逮捕されたニュースをみたけど、

そこまでするほどのストレスの実態が理解できなかったものだ。それが最近見た複数の番組で納得できたのは、とんでもない他民族に対する抑圧がなされていることが判明したからだ(見た人もいるだろう)。

日本に亡命している男性のところに監禁されているらしい父親から映像が届き、(イスラム教徒男性ながら強制的にヒゲを剃らされていたのを見て、亡命男性はビックリ仰天して泣いていた)息子に政権批判を止めるように説得していたが、息子の方は父親を気遣いながら徹底抗戦を誓っていた。

親の世代が民族的表象たるヒゲを剃らされているのみならず、子供の世代は何と親元から離されて集団生活を強いられ、中国語だけの教育を受けさせられているので、見てるこちらも腰が抜けるほど驚いたものだ。民族独自の言葉を奪って日本語を強制した黒歴史を持つ大日本帝国の恥辱が想起されたけれど、前世紀までの強国が植民地や占領地の民族に独自の言語を禁じながら、自国(日本語・中国語)だけを使用させるという大罪を21世紀の中国が犯しているということだ。

民族独自の言葉を奪うのみならず「社会主義」教育で洗脳しつつ、親元から離して集団教育させるというのは大昔の「社会主義」政権の愚行をくり返している恐ろしさだ。これでは親子の言語コミュニケーションが成り立たないことになり、世代間の相互理解を断絶させることになる。反対派は他国(ロンドンで暗殺されそうになった元ロシアのスパイ父子)まで行って殺すことを、堂々と正当化するプーチン・ロシアの恐怖政治も許し難いが、習政権の中国の多民族(反対派)弾圧の見逃してはなるまい。

 

ノーテンキな低能児・トランプが香港のデモ弾圧に警告を発していたけれど、お笑い草だネ。メキシコ人に対するテロで30人ほどが爆死したばかりなのに、相変らず他民族・他人種に対する差別意識をあおっているのだかブチ殴りたくなくヨ(プーチンや習に対しても同じだけど)。中国やロシアに比べると一見平和な市民生活が保障されているのがアメリカと思いきや、白人以外に対する差別意識による抑圧・テロでは決してロシアや中国に引けを取らない。トランプのお蔭でアメリカもヒドイ国になったもンだ。

 

とはいえ、日本でも愛知トリエンナーレネトウヨ達のテロ予告のお蔭で中止された状態のままだそうだから、とても安心して暮らせる国ではなくなってきている。《表現の自由》に対する意識が全体的に低いので、戦前の恐怖政治を想起して(香港に負けぬ)危機意識を抱かないと、ますます《不自由》な国になってしまうだろう。恐ろし!