そのまんま東(東国原英夫)の誤った自己認識  金慶珠さんに対する無礼は「日本維新の会」の血脈的《差別意識》?

以前ナオさんがネット・ニュースを読んでいるとメールで言っていたので、ボクは読まない(知らない)と応えていたけど、ヤフーの検索の際に細かい字で記された目次のようなものをクリックすると詳細が出てくるものだとすれば、まんざらヤネット・ニュースを知らないわけでもなかった(滅多に見なかったけど)。今日はたまたま「そのまんま東」(本名はピンとこないし、芸名の方がピッタリなので「東」と記す)のお笑い芸人顔の横に、「金慶珠(キム・キョンジュ)」さんの名が目に入ったのでクリックして驚いた。東もどこまでバカなのか・・・
金さんはその名のとおり明らかに韓国人なのに、昔から韓国人の立場から(?)恐れずに直言しているのでその身の安全が心配であり、こんなにハッキリ言う人を雇っている東海大学はリッパなものだと思っていたものだ。最近は毎日韓国ネタが続いているのに、金さんを見かけないと思って心配していたところ、一昨日だったか「天皇の玄孫(ヤシャゴ)」というだけがウリのラーメン店経営者・竹田某とやり合っていたのを見かけてホッとしたものだ。
やり取りの後で、日本の右翼の一員である竹田某に対し金さんが、「意見は違っても竹田さんのことは好きですヨ」とか愛嬌を振りまいていたのは、タレント事務所に属する(!)人の「芸」だったのかナ? 竹田は憮然としていたようだけど。金さんは時々勇み足的発言をするものの、大筋は(韓国の側の?)論理が通っていると受け止めていたものだ。もちろん彼女の意見に賛成できないことはあるものの、論理で対抗・話し合える人だとは思っていた。
東がブチ切れたほど、他人の発言中に自分の意見を語り出すほどの厚かましさは感じなかったので、東が切れたのはどう見ても金さんの考え方が受け入れがたかったのだろナ。それにしても言い方があろうのに、「黙ってろ、お前は!黙っとけ!この野郎、しゃべりすぎだよ、お前!」はまさに先日ブログに取り上げた宮根誠司アナや土居吉晴料理人に言うべきで、金さんに対して抑圧的に発するべき言葉ではないのは明らか。
ここで想起されるのが2つのこと。
 
1つは日韓問題で河野太郎(外相)が韓国の南官杓(ナムグァンヒョ)大使を呼びつけ、いきなり大声で「極めて無礼だ」と怒鳴りつけたということ(朝日新聞8月8日の「耕論」における美根慶樹氏の記事)。昔は評価される所もあった河野も、その後は国内の権力者にはおとなしく迎合しつつ、自分が下に見た相手には平気で「無礼」な態度をとるようになったものと見られ、情けないない限り。これでは沖縄に派遣された警察官が、基地反対闘争を続ける沖縄の人に対して「土人」という差別発言をし、それを松井一郎大阪市長が追認したという呆れた言動と同じ低次元の反応。《差別》意識の強固さでは、自民党も維新の党も大差ないようだけど、東の金さんに対する態度には、河野太郎松井一郎などと共通する《差別》意識(韓国人・女性に対する)が共有されているのは明らかだろう。
 
もう1つは東の自己認識が根本的に間違っている点で、師匠の北野武のビッグ・ネームのお蔭で宮崎県の知事になれたのに(むろん自民党県政の腐敗を批判できたという時の利もあった)、自己像が肥大化し過ぎて傲慢になり過ぎている。「ゴゴスマ」などのニュース番組に出てくるゲスト(芸人が多い)に交ると自分がエラク思えてしまうようだ。しょせん大した存在ではないし、大した意見を言えるわけではないのに、周囲のレベルが低いからといって己れを尊大に思ってしまうから、金さんのような博士号も取得した政治学者に平気で「無礼」な態度をとってしまうことになる。
東には所属していた維新の会の判断ミスで議員にしてしまった、トンデモナイ無知・無恥のホステス元議員を相手に、愚劣なののしり合いをしているのが似合うのだナ。
 
前振りが長くなったけど、ネット・ニュースをコピペしてみたので一読を。
それにしても東を批判する意見が多いようだけど、弁護するネトウヨ的存在もいるだろ
うに・・・

 

元宮崎県知事の東国原英夫氏(61)が29日、出演したTBS系「ゴゴスマ~GOGO!Smile!」(月~金曜・後1時55分)で、コメンテーターで東海大教授の金慶珠(キム・キョンジュ)氏(52)に対して声を荒らげる場面があり、ネット上で批判の声が挙がっている。

【写真】あの議員とツイッターで舌戦も

 番組では悪化する日韓関係について特集し、まず金氏が最近の流れについて説明をした。その後、東国原氏が発言している途中、金氏が「あの…」と意見をしようとしたところ、東国原氏が声を荒らげた。(以下放送より)

 東国原氏「黙ってろ、お前は!黙っとけ!この野郎、しゃべりすぎだよ、お前!僕、あの人が来たらね、今日欠席してる。事前に言ってよ今度ね」

 司会の石井亮次アナ「穏やかにいきましょうね、穏やかに」

 東国原氏「いやいやいやいや、僕、気に食わないんですよ、あの人。あの人ね、韓国ではね、親日派の右派なんですよ。でも、日本に来ると左派反日系を装うじゃないですか。“ビジネス反日”と僕は言ってるんですけど」

 金氏「親日右派です。本当に私、親日保守なんだけど、そういう意味で私は東さんのことも大好きなんだけど、それと…」

 東国原氏「嫌いだよ、俺は!」

 * * * *

 その後、ネット上では「黙ってろ!お前はうるさいんだよ!お前は黙ってろ!これがあなたのマナーですか?これ恫喝って言うのですよ」「普通にヘイトスピーチですね。軽蔑します。社会人として、人間として良識のかけらもないのですか?」「あの発言は許せない!次に同席したときに謝罪しろ!」「恥ずかしい!こんな事を言っているの?宮崎県知事の時は偉いなぁって思っていたのに」など批判的な声が相次いだ。

 その後、東国原氏は自身のツイッターを更新し「僕は金慶珠氏の発言内容に怒ったのでは無く、公平な発言時間(発言機会)を守らないので怒ったのです。議論は自由です。しかしそこには一定の常識的ルールやマナーが必要だと思います。過去にも注意した事があるのですが、全く聞き入れられていません」と説明した。

 コメント欄には「私も見ていましたが発言時間を怒ったようには見えませんでした。東さんが子供ぽく見え、金慶珠さんの方が大人に見えました」「発言時間を守らなかったとしたら、そう指摘すれば良い事。口汚く罵るような発言をする必要はない」などの声が寄せられた。