【状況への失言】ロシアのウクライナ侵略(2)  殺人鬼プーチンのPTSD  デリカシーが欠落した《橋下徹》は国際政治にも無知

 今朝のフジテレビで、橋下徹は「ロシアに反抗して闘うだけを択一的に国民に強いるのは間違っている。年齢制限無く男子も国外に退避させるべきで、武器で闘うことを強制するのは誤りだ。」という従来の時論をくり返していた。数日前にも同じ主張をしてカズ・レーザーに反論されていたけど、昨日はゲストにウクライナ人の政治評論家がいたにもかかわらず「プーチンの70歳という年齢からして、あと30年以内に死ぬからそれまで国外で待つ選択肢もある。」などとノンキでおバカな発言をしていたのでビックリしたヨ。ここまで(国際)政治に無知でデリカシーも無いヤツとは思わなかった。  やっぱり国内限定の弁護士でしかない存在で、国際問題についてはまったくのドシロウトなんだネ。そのまんま東もシロウトとして似たようなものだけど、橋下ほど視野が狭いわけではないようだ。いずれにしてもこういう状況だから、橋下や東などの国際問題のシロウトは番組からはずすべきだろネ(今朝橋下と一緒に出ていた古市憲寿など問題外!)。

 ウクライナ人がいちおう反論して、

「男性に国内に止まれというのは、何も武器をとって戦えと言うのではない。救護や消化などの多様な活動の仕方もある。いったんプーチンウクライナ支配を許したら、ウクライナ人の粛清が始まるのは確実だ。20年以上も支配をゆるしたら、プーチン死後もウクライナの再興はないだろう。」

 と分かりやすく橋下に説いたけれど、ウクライナの評論家の反論中もアツカマシイ橋下は、自分の発言で相手を妨害しようとしていたのは見苦しい限りだったヨ。橋下に決定的に欠けているのは《聞く能力》でプーチンと共通している。

 

 橋下徹のトラウマは部落差別で、昔「アサヒ芸能」がそれを暴いて橋下を刺激したのは「アサヒ芸能」側が完全に誤っていたのは確かだ。プーチンのトラウマはテレビの解説でもくり返されているとおり、東ドイツが崩壊した時にKGBソ連のスパイ組織)としてドレスデンに勤務していた際に、抑圧されていた東ドイツ国民たちがKGBの建物に押し寄せたのを、プーチンは銃で脅かしながらヤバイ書類をシュレッダーにかけ続けていたという。その時に命の危険も感じたのだろうけど、幸か不幸か生き延びて殺人鬼になったのだろう(それ以前にスパイとして殺しをやっているかな?)。

 トラウマがPTSD(post-traumatic stress disorder )に転じる可能性がどのくらいの頻度なのかは知らないけど、プーチンのドイツ体験が過剰な被害者意識となってその後の国際感覚の偏向となっているのは確かだろう。ソ連崩壊後に独立した東欧諸国が次々にNATOに加入してしまったので、キューバ危機に際したアメリカ国民のように、プーチンが過大な被害者意識に悩まされたという捉え方にも一理あるだろう。

 ただし今日の朝日新聞には(経団連の日本ロシア経済委員会ウクライナ研究会委員長だったという)寺島実郎さんが、

「米国はすでに方針を転換し、ウクライナは必ずしもNATOも加盟しなくても北欧のフィンランドのような立場でいいという考えです。プーチン氏は分かっていながら揺さぶり続けているのです」と記している。

 肩書きからしてホントらしく見えるものの、そして日曜朝のTBS「サンデーモーニング」の常連としての発言が信頼できる寺島さんの言葉ながらも、バイデンの言動を見る限りは、アメリカはウクライナNATO加入を促進しようとしていたというのがホンネだろう。だからこそロシアに譲歩できないまま、被害妄想のプーチンに最悪の手段を選ばせてしまったというのが実情だろう。他国の援助無しにソ連・ロシアと闘いながら独立を保持し続けているフィンランドでさえ、今回のロシアのウクライナ侵略を目の間にしてNATO加入を検討するとも伝えられているのもうなづけるネ。

 

@ また長くなったので、続きは別の機会に。