【読む】〈訂正〉『繍』最新号(32号)

 ボケ進行のため間違いました。31号は昨年のもので、今年3月発行の『繍』は32号で花袋・谷崎・鷗外・龍之介・牧野・賢治・吉川英治村上春樹・大石千代子というラインアップでした。この中、牧野信一とハルキの論を早速コピーしてそれぞれ赤星将史・津久井秀一クンに送ったしだいでした。31号はたまたま手に取った際に中島敦論が並んでいたので、勝呂絹子さんに送ったという経緯でした。

 やはり『繍』の論考の多くがオーソドックスな作家についての論であることが伝わるとは思いますが、今号の「蒲団」「刺青」「妄想」の3本の執筆者が中国(と韓国?)の留学生の名前らしいので、最近の院生の傾向が現れているようでもあります。先年法政大学の大学院の授業を引き受けた時も、日本人が3割がたであとは中国人中心の留学生だったことを思い出します。