【状況への失言】「元ネトウヨ」の告白  匿名のネット非難は人間のクズ

 ネット非難を気にして自殺したという事件が頭から離れない。

 ネトウヨの発信者は、ごく少数が1人ずつ200通ほど(?)書きこんで総数が何万通になるという記事を探していたら、元ネトウヨとして活動していた人が己れの誤りに気付いて記者になったという記事が出てきた。朝日新聞の2019年5月4日の記事で、塚本昇平という実名も明かされている。大分出身で自衛隊の航空ショーのファンから安全保障問題に関心を抱き、進学して沖縄に住みながらネトウヨ的発言者になっていったとのこと。

 基地反対運動の人たちは「日当をもらっている人」や「韓国や中国人」だと思い込んでいたものの、現地に行ったら住民から「想定外」の発言を聞いて目が覚めたという。現場の立場で発言しようと考えて記者を目指し、『琉球新報』に入社したとのこと。塚本さんのように目が覚める判断力と感性を具えている人は、いずれ己れの考え方が狭く閉じられたものだと気付く時が訪れるのだろうが、そうした能力や感応力が欠落していると、いつまでも閉じられたままコリ固まった判断を叫び続けることになる。フジテレビの平井文夫から百田尚樹まで、知能程度のレベルに応じてそれぞれのカラーを出しながら、安倍政権の宣伝マンに堕してバカにされているわけだネ。

 彼らは名前を出しながら反対者を非難している点だけはマシなので、ネット上で他人を傷付ける発言を続けている卑怯なゲス共は、人間としても百田以下の存在と言うほかない。百田のバカは笑えるけど、匿名の非難者は笑って済ませないナ。