【見る】「言葉にできない夜」  小沢一敬(スピードワゴン)  ヒャダイン  

 昨夜、といっても土曜0時50分からEテレで「言葉にできない夜」という番組が始まった。まったくの偶然で見ることができたのだけど、題名が気になるし小沢やヒャダインが出てたので期待できたから見始めたのだネ。小沢がMCでボケたりツッコんだりして笑えるし、ヒャダインは時に期待をはずしながらも(詩的な言葉のつもりながら下手過ぎた)彼ならコンスタントに番組の要求に応え続けるだろう。このヒャダインの下手な言葉(一緒に紹介された女性作家の言葉は切れ味十分で驚いた)にウケていた女性が2人出ていたけど、まずまずのレベル。男がもう1人(歌手?)出ていたけど、これはレベル低いので要らないナ。

 室生犀星の詩の穴埋め問題をやっていて、「いみじい」が正解ながら難し過ぎたよネ。というか、そろって高校時代の古典の授業が身に付いてないということかな。犀星は(小学校しか出てないのを理由にされるけど)よく破格の言葉使いをするので文法的には無理なのに、作品の中では生きるという言葉が少なくないのは知っておいた方がイイ。文語の『抒情小曲集』には特にその例が多いのじゃないかな。そういえば、犀星関連の本もけっこう揃えてあるのに、なかなか読む余裕ができないのは残念!

 ともあれ「言葉にできない」表現を模索する番組なので、文学好きな人にはおススメだヨ。