【見る】足利義満は面白い! 「英雄たちの選択」  里中満智子・宮根アナ  桃崎有一郎  加藤登紀子・美輪明宏・清水ミチコ

 久しぶりに未知な「英雄」を取りあげてくれたので、実に面白かった! 名前だけは広く知られているけれど、実体がよく分からないという典型のような義満だけど、番組のお蔭で疑問氷解! という点がたくさんあったネ。見なかった人は、来週水曜午前8時からの再放送は必見だネ。明との貿易の際などを含めて「国王」を僭称したりそう振る舞ったりとか、まさかという言動が目立つ将軍だった。というより将軍であり・太政大臣も兼ねたので公武(文武)の両勢力のトップの座を占めていたと、いうことを改めて教えてもらって納得できたネ。ほとんどの知識は義満研究の専門家・桃崎有一郎さんの解説で知ったのであり、軍事評論家の小谷さんや何でも屋の磯田さんの知見を遥かに超えていたネ。

 磯田・小谷という常連でさえ不要かと思われた桃崎さんの独擅場という印象ながら、桃崎さんご本人はきわめて謙虚な人で己の特権的立場が目立たないように発言していたネ。若いのにエライ人だと感じ入っていたのに、無知で無恥な里中満智子というバカな漫画家がやたらと出しゃばるので、その点だけは不愉快な気持が残ったネ。桃崎さんの解説をいたく納得していると、その後をすぐに里中がトッピなことばかり言うので呆れつつも怒りも覚えたヨ。このズウズウしさは宮根というアナウンサーが、ニュース番組で他人の発言が終らないうちに自分の意見をかぶせてジャマするのを想起させたネ。

 里中が日本の古代を漫画化しているのは知っているけど(読んだことないながら)、義満(の時代)をマンガにしているとは聞いてない。マンガにしていたとしても、あまりに無知すぎるのだから発言は控えめにすべきところながら、まるで専門家と対等でもあるかのような尊大な態度は、クタバッタばかりの慎太郎を思わせたヨ。この態度は今回に限らず、番組に登場するたびに謙虚さが欠落しているのだネ。己をしらないあの尊大さは何に由来するのだろうネ? マツコほど声も身体も大きくないけど、押しの強さではマツコに匹敵するかも。

 番組に山口真由が出てきた時は驚いたけれど、想定どおりの無知(何の専門性も無い)ながらも己の無知を自覚していた故の謙虚さを具えていたネ(古市憲寿は里中と同じで恥すらず)。山口真由は発言を控えめにしつつ、専門家に対する敬意を持っているのが伝わってきたからネ(発言自体は役に立たなかったけど)。不快感に駆られてズウズウしい里中の内面と短絡させると、あの溶け出しそうなツラも見ちゃいられないのだナ。加藤登紀子とか美輪明宏などが典型的だけど、トシとともに顔が溶け出しているのでいつも目をそむけてしまうのだヨ。清水ミチコも同様だけど、ミチコの場合は愛嬌のある芸で笑わせてくれるから見ていられるけど、上記3名は耐えがたいツラだネ。

 里中満智子はもう「英雄たちの選択」には出さないでもらいたいネ、番組が敬遠されないためにネ。