【状況への失言】プーチンのウクライナ侵略(4)  KGB時代のプーチンの仲間(パトルシェフ)

 「ロシアの」ウクライナ侵略と記してきたけど、ロシアの国民の総意で侵略しているわけでなく、反対のデモをしている人たちの存在も報道されているので「プーチンの」と改めた。バイデンのみならず多くの人が正確に言うように、あくまでも「プーチン」の戦争であり・侵略だからだ。だから狂気の《独裁者》が侵略完遂を諦めるか、死ぬまでは侵略は終らないということになるのだから、ウクライナのみならず世界にとっても危険きわまりないわけだ。ブラック・マヨネーズの吉田がプーチンの暗殺はできないのかと専門家に訊いていたけど、当然固く守られているから無理だという応えだったネ。頭は狂っても身体は牽強だから、当分は死ぬとも思えないのが残念な限り。

 

 プーチンは被害妄想に駆られながらウクライナを何とか自分の思いどおりにするために、ブッシュ(ダメ人間の子供の方)のやり口を学んだというのは評論家の指摘とおりだろう。《独裁者》フセイン化学兵器クルド人を大量虐殺したのは歴史的事実だけど、ブッシュはフセイン化学兵器を隠し持っているという難クセをつけて攻撃し、フセインを捕えて殺したのはまだ記憶に新しい(それ自体は気持良かったけど)。プーチンウクライナ東部で親ロシア人が大量虐殺されているので、彼らを守るために「特別作戦」を実施しているだけだと強弁しているが、プーチン自身がそれを信じているとも思えないものの、完全に情報統制されたままの中老ロシア人は信じ込まされているようで恐ろしいヨ。戦前の日本の厳しすぎる情報統制を想起すれば、プーチンを支持させられているロシアの現況は理解できる。

 テレビでロシアのお婆さんが「プーチンを富ませ過ぎてしまい、やりたい放題にさせてしまった」と後悔していたのは稀な例だろネ。もちろんSNSウクライナの実情を把握できている若者中心に、反プーチン・戦争反対の動きが高まっているのは期待できるものの、動きが国民全体に広がってプーチンを退陣させるという可能性は低いだろネ。  昨日の番組でロシア専門の中村逸郎さんが教えてくれたのは、プーチンKGB時代からの僚友であるパトルシェフというのがいて、そいつがプーチンの「黒幕」として侵略を進めているとのこと。お蔭でショイグ国防省やラブロフ外相などとプーチンとの間に距離が生じているというから、プーチンが極めて限られた情報の中で被害妄想を肥大化しているのは間違いないのだろう(今日のNHKの解説ではラブロフもKGB時代の仲間だというから併記しておくけど、ラブロフがプーチンに同調していなければ軍部と一緒にプーチンを止めることができるかもネ)。独走したアメリカ相手に戦争を仕掛けてしまった戦前の日本を考えれば、恐ろしいことが起こってしまう可能性が皆無とは言えないので怖い!

 

 プーチンがまさかの愚行・暴挙に踏み切ったのは、バイデンが派兵しないと断言したのが早すぎたのだと思っていたら、アメリカ政治の専門家である中林美恵子さんが異なる情報を伝えてくれた。アメリカではプーチンの精神が正常ではないと判断していたので、ハナから派兵を匂わせると刺激されたプーチンが何をしでかすか分からないので、ひたすらアメリカはウクライナに兵を送らないと言明したのだという。逆にトランプだったら当初から派兵を言明していた可能性が高いので、狂人同士が衝突するとどうなっていたのか想像するだに怖ろしい。

 トランプが大統領だった時、核のボタンを押す可能性が否定できないので、万一の場合に控えていた担当が(そういう係りがいるとは聞いていたけど)ホンキでトランプの暴走に備えていたという。プーチンが核の使用を匂わせてウクライナのみならず世界に脅威を与えた際に、トランプだったらどう反応していたかは考えるだけでも身体が震えるヨ。(続く)