【釣り部】2日目の報告  アスミンの大変身(1人前の釣り人に)

 2日目の天気は崩れるという予報だったのが、雨が意想外に早く振り始めて深夜には上がっていたので、3時半に目覚めたボクはアマッチが起きるのを待って前回と同じく早朝釣りに行くつもりだった。アマッチがなかなか起床しそうもないので、宿のすぐ裏の元名海岸で投げ釣りを試みることにした。昔はユウ君と2人で10本以上のシロギスを上げたこともあり、26、5㎝のでかギスを記録した因縁の釣り場だ。『学芸 国語国文学』のボクの定年退職記念号の掲載された写真(3本鈎に3種類の魚を釣ったもの)を写した所だネ。ところが何度投げても当たりが1度もないので、諦めて宿に戻ったら釣り師でもあるご主人が今は魚が全然いなくなったと言う。

 起きて釣りの準備が整っていたアマッチと、新しいエサを持って前日とは違う保田漁港へ向かった。前日の金谷港とは真逆の満潮の感じで驚いたけど、期待もふくらんで釣り始めたら間もなくアマッチが天ぷら用のシロギスをゲット。続いてボクが強い引きを感じながら上げたのはでっかいシロギスで、見た目は個人記録の26、5㎝超えかと思いきや24㎝止まりだった。それにしてもデカい!

撮影者・ユウ君

 続いて同じような当たりがあったのでデカギスの連続かと思いきや、何とマゴチの子でデカギス大のもの。大人のマゴチの50㎝くらいのなら昔ユウ君もボクも釣った記録があるけど、子どものマゴチはあまり記憶がないくらい久しぶりに釣れたヨ。その後も同じような当たりがあったのでワクワクしたけど、上げてみれば食べごろのベラの一荷釣り(1度に2匹)。アマッチもボクもシロギスを計2本ずつゲットしたところで宿に戻って朝食とあいなった。それにしてもベラが釣れた対岸の岸壁下は、シロギス以外の底モノをねらうと結果が出る所だとシッカリ覚えたヨ。

 

 朝食後はもちろん保田漁港にユウ君ペアも一緒に戻って続けたけど、早朝ほど釣れなくなっていた。それでもアマッチがシロギスの3本目を釣ったし、ボクも例の岸壁下をねらって何度か当たりがあり、その中の1度は重さを感じるものの引き方が弱かった。それでも上げるのはアスミンに交代して竿を預けたら、思いのほかのカサゴが上がってきたのでビックリ! ボクがそのまま巻き上げたらきっとベラだっただろうに、アスミンに代ったお蔭で魚も変ったのだと言ったらバカ受けで一同盛り上がったヨ。その後も当たりがあったのでアスミンに代ったら、みごとに根掛かりで残念! が続いた。アスミンが別の竿で食べごろのシロギスを釣ったところで、1日目の金谷漁港に移動した。

 金谷は相変わらず干潮気味であり、かつ他の釣り人が釣れる場所に入っていたので期待薄となった。案の定早や上がりのアマッチはもちろん、ユウ君もボクも遠目に投げて根掛かりをくり返して釣果ゼロだったのに、保田でエサ(イソメ類だからフツーの女子は触るのも嫌がる)の付け方を練習していたアスミンが自分でエサを付けて釣ったところ、何と4本ものシロギスを釣り上げてしまった。4対0は野球でも完敗の試合、釣りは試合じゃないけど素直にアスミンに「参りました!」と頭を下げたヨ。

 それにしてもイソメのエサは、むかし釣り具店で買ってハッチャンの車に乗ろうとしたら、「そんなものを持って私の車に乗らないで!」とホンキで言われたことがあったくらい見た目からして気持悪いシロモノ。在職中の夏合宿でたくさんの女子に見せても、触れることができたのはハルチンただ1人だったヨ。それをアスミンはことも無げにエサ付けができて4本のシロギスという結果まで出したのだから、もはや初心者の域ではない。釣り部への参加はまだ2度目だと思ったけど、ほぼ1人前の釣り人に成長してしまったのは驚くしかないネ。ほとんどの女子がエサ付けから魚はずしまでやってもらう「お姫様釣り」の段階に留まったままなのだからネ。

 さすがにユウ君の彼女を選択する目は確かだネ、時間はかかったけどサ。