【読む】見田宗介(真木悠介)  外岡秀俊

 朝日新聞(夕刊)は月に1度(?)「惜別」という欄に逝去した3人を紹介をしている。先般は著名な見田宗介真木悠介)の逝去が載せられていたけど、見田については以前記したのでここではくり返さない。

 7月2日の「惜別」欄に外岡秀俊という名前があったので、保守派の政治学者かと思ったら何と小説「北帰行」の作者だったのでビックリだネ。ボク等がまだ学生時代だったと思うけど、学生ながらも「文芸賞」を受賞して話題をまいた人だ(読んでないけど)。その後の彼がどうなったのかについては全く情報がなかったものの、今度の記事でハッキリ分かった。外岡は作家の道を選ばずに朝日新聞の記者になったンだネ。

 《当事者に耳を傾け、記録する。自分が伝えなければ世に出ない声を伝える。本人が2大ライフワークと語っていた沖縄問題でも震災報道でも、姿勢は一貫していた。》

 後輩記者の証言だけど、外岡秀俊はエライ人だったンだネ。「天声人語」の執筆を打診されたものの固辞し続けたそうだヨ。「天声人語」って高校生までは読んでいたけど、その後は完全にスルーしたままだから共感できる選択だネ。

 断った理由は《私はじっくり取材してルポが書きたいのです》というのもエライ!

定年前に退社してフリーの記者となり昨年暮れに(記事としては遅いネ)心不全で68歳で亡くなったとのこと。