【状況への失言】ゴルバチョフを評価したい(1)

 ゴルビーのことを(自分のためにも)記しておきたいと思いながら、先延ばししたままなのでこの辺で意を決して書いておくヨ、日曜美術館を見ながらネ。このところ夕方以降は眠気が続いて読書がままならないしネ。その代り朝早くからは頭がスッキリするようになったのは、老化現象なのかな?

 そもそも何故ゴルビーなのかというと、ボクの理想的な政治家像だからであり、理想を求めて言動した政治家だからだネ。日本には政治屋ばかりでなかなか政治家と呼べる存在が見出せないネ。ボクの念頭には常に国際連盟を主唱したウッドロー・ウィルソンがいるのだけど、先日「映像の世紀」を見ていたらフランクリン・ローズベルトもウィルソンを尊敬していたそうで、納得するところがあったネ。もちろんローズベルトは日本人に対して偏見があったようで、太平洋戦争が勃発したら「リメンバー・パールハーバー!」と叫びながら在米日本人を集めて強制収容所に収監する、という悪を犯した事実は消せないけどネ。その罪を認めて謝罪したのは保守反動の印象が強いレーガンだったというのも、歴史の皮肉かな? 

 ウィルソンが国際的平和を求めて活躍したのに、アメリカ自身は共和党の反対で連盟に加入できなかったのは教科書で習ったとおり。ウィルソンは国内を遊説して回ったものの、すぐ後から共和党員が国際連盟を否定して回ったというのだから理想を持てないヤカラは情けないもンだネ。そのウィルソンも見方によれば「全世界を不幸にした大悪魔」(倉山満)とまで否定する人がいるのだから、物事は見方しだいというのは仕方ない。もちろんPHP新書だからその手の傾向なのだろうけどネ。

 ボクが政治家を2種類に差異化するのは理想の有無だけではなく、人間として信頼できるか否かという分け方だネ。現代の世界ではプーチンやトランプは信頼できない極端な例だけど、日本では安倍晋三麻生太郎はじめ9割以上がこの類だろネ。いま非難の的となっている岸田は安倍や麻生の対極に位置づけてもいいのかもしれないものの、安倍派や麻生の言いなりになっている(麻生派の恥知らず・山際大志朗を切り捨てできずに別の大臣席に据えた)ようでは、結果的に信用できない部類に入れるほかないネ。