【聴く】石井正己先生の最終講義(2)

 最前列に座らせられたすぐ隣りにいたのは、ケン爺(宮腰賢先生)だったのでビックリしたネ。10年以上前から毎日メールをくれるので最大の「メル友」なので、石井夫妻の仲人まで務めたということもあり必ず参加すると言っていたのは知っていながら驚いたのは、マスクと帽子のお蔭でボクと同年齢くらいの人かと思っていたからだネ(ケン爺はボクより1回りくらい年上)。キャスターに依りながらも毎日1万歩歩くのを目標にしつつも、最近はあまり体調が良くないとも言っていたので、マスク顔を拝見するかぎりではお元気そのものだったので安心したヨ。

 その横には嶋中道則先生もいて、こちらも想定以上にお元気そうでホッとしたけれど、昔やっていた百人一首の研究会を今でも続けていると聞き嬉しかったネ。終了後出会った奥田クンも参加しているそうで何よりだ。

 

 ベンゾー(石井)先生という呼び方を共有していた卒業生(ボクが担任したクラス)が来ていなかったのは残念だった(オンラインで参加者がいたのかな?)。ベンゾーさんというのはドラえもんだったかに出てくるどぎつい眼鏡をかけて学生服を着ていた人で、髪の毛が固く立っていたので学大赴任当時の石井さんに似ていたのだヨ。今日石井夫人に会わせてもらった(2度目)時に「そう呼ばれていたとは聞いていた」と言っていたヨ、「もう髪の毛にそんな力はありません」ともネ。でも石井正己という研究者かつ教育者は、髪の毛に反比例するように元気に成長・成熟していたことが今日の講義で十分に伝わってきたヨ。

 あんなに大きく研究者としても教育者としても成熟していたとは驚きだったネ。講義の最中に「私が助教授の時から次々と本を出すので、関谷さんから『お前は授業をしないで本を書いているのだろ!』と言われた」とボヤいていたけど、ボクにはそんな言い方をした記憶はないナ。でも新著をもらうたびに「これは誰が書いたのだ?」と素直な(皮肉な)質問をぶつけていたのは確かだネ。そのたびにベンゾーさんは「もちろん私が書いたのに決まっているじゃありませんか」と応えていたものだった。唯一の例外は「100分で名著」のテキストで、「これはNHKの方で・・・」とか言いよどみながら漏らしていた気がするけどネ。

 石井さんがハイレベルの学者であることは誰しも認めているけれど、実は人並み外れた教育熱心な人だと知る人は少ないかも。学生の授業(教員)評価の高さが学大のトップクラスだというのは数字に表れているものの、実際に熱心な教育者である〈現場〉を見届けたのはボク以外には少ないかもネ。

 

@ また長くなったので(さらに長くなりそうなので)いったん切ります。