【観る】エゴン・シーレ展には圧倒される

 15日は祝いをする前に上野のエゴン・シーレ展に行ってきたヨ。上野公園の桜もチラチラと咲き始めていたネ。公園口のすぐ前を走っていた道路が無くなり、公園内の噴水が無くなっていたりで、景色がまったく違っていたのは驚いたナ。

 シーレは10年ほど前だったかにウィーンのレオポルド美術館で観てきたけど(今回展示されているのはほぼ全部がレオポルドのもの)、何度観ても圧倒されてしまうネ。代表的な作品もほとんど来日していて、これほどまとめて紹介されるのは30年ぶりというから、4月9日までに観に行くことを絶対おススメするネ。エゴン・シーレといってもピンとこない人は検索してみれば、作品の訴える力に囚われて行きたくなると思うヨ。しかしこればかりは「百聞は一見に如かず」だからつべこべ言わないけど、検索して不愉快に思わない限り(表現主義の傾向が強烈だから不快感を抱く人もいるかもネ)上野まで行って欲しいネ。

 ジッポに上げることになっている英語版の画集にはたくさん収録されている女性器を描いているようなエロティックな作品に近いものも展示されているけど、それほどでもないのでダイジョブだヨ。それにしても「乳輪加算」(←「風林火山」)の女性が多めに描かれているのは、妊婦をモデルにしたのが多いせいなのだネ。

 ボクは1周してから入口に戻り、改めて2周目で注目した作品中心に楽しんだヨ。想定外の喜びはあまり観る機会のないココシュカも1室を専門に展示されていて(全体は14室)、ココシュカという画家の世界を十分に楽しめたこと。これだけ観ていればスゴイさを感じるだろうけど、シーレと同時に展示されては見劣りがしてしまうのも仕方ないネ。他にはシーレと同時代の画家の作品も多数来ていたけど、おおむねツマラナイネ。もちろんシーレの師にあたるクリムトのものは別格だけどネ。少数のあまり有名ではないクリムト作品も展示されていて、初期から上手さを感じさせるけどそれはシーレも同じでクリムトが言ったとおり「上手すぎる」ので驚くヨ。シーレはやはり天才の名に価するけど、多くの天才と同じく30歳になる前にスペイン風邪で亡くなってしまった。

 

@ 久しぶりの佐伯祐三展も行くつもりだけど、このところとっても恵まれている感じだネ。釣りだけでなく、長生きするのもイイね。