【観る】東京国立近代美術館(常設展)  タミルさんの充実した日々?  藤田嗣治  萬鐵五郎  関根正二

 ミチル姐さんがキツイ状況下のコンサートへ行ったり、美術館に行ったりして楽しんでいる一方で、タミルさんも元気に充実しているようで羨ましいやら嬉しいやら。ボクは夏場は釣りには行っても、美術館へ行く気にならないからナ。それにしても今はこれといって観に行きたいものがない状況下で、近代美術館(東西線竹橋駅すぐ)の常設展へ行くとはセンスが良いネ。以前にも紹介したと思うけど、特別展をスルーして常設展だけでもすごく充実しているからネ。以下のタミル・メールにもある藤田嗣治や萬鐵五郎(よろず・てつごろう)のみならず、これも半年ほど前に紹介した関根正二を観ることができるからネ。ただしこれもメールにもある通り、作品は入れ替わるので目的を持って行っても別の絵画になっている場合もあるネ。

 藤田といえば裸婦や猫を想起するかもしれないけど、戦争が始まるとフランスから帰国して積極的に戦争画を積極的に描いてもいるのだネ。しかし戦後は戦争責任を押し付ける動きが出てきたため、日本人のご都合主義的な生き方に呆れてしまい、再びフランスへ戻ってあげくの果てにフランス人になり、洗礼も受けてレオナルド・フジタとして再生したのだネ。エコール・ド・パリの1人として活躍した反動(?)のように、本気で日本人として戦争画を量産したのに、当の日本人から裏切られた思いが強かったのだろネ。裸婦や猫の作品も素晴らしいけど、戦争画もスゴイから一度は自分の眼で見るべきだネ。「百聞は一見に如かず」という言葉が身に沁みるはずだヨ。

 萬鐵五郎の代表作、マティスと対比されることもある草上の裸婦(題は忘れた)はいつでも展示されていると思うから、これも「一見に如かず」の衝撃を味わうべきだネ。(キリがないから止める)

 

土曜日の仕事のあと、久しぶりに竹橋の近美の常設展に行きました。

金曜日と土曜日は夜8時まで開館しているのでゆったりできます。

他と同じで、事前予約制ですが、500円という安価で盛りだくさんの常設展を

あまり人がいない状態で見られるのはいいですね。

 

今回は萬鉄五郎目当てで行きました。

 

でも、案の定、以前、先生にもお話した戦争画の部屋の作品に圧倒されました。

藤田の作品は「アッツ島玉砕」ではなく、「〇〇部隊の死闘ーニューギニア戦線」でしたが、あの色使い、近くで見るとわかる人物の表情や雰囲気はすさまじいと思いました。

日本画橋本関雪が開戦直後の上海を描いた「十二月八日の黄浦江上」と同じ1943年の作品なのに、見たときの印象が全然違います。

どちらも戦意高揚のはずなんですが。

戦争画の次の部屋にある戦後の、戦争の反動が表現されている作品が集められる部屋も

見ごたえがありました。

 

それからオスカー・ココシュカリトグラフがありました。

初めて知ったのですが、あのアルマ・マーラーにぞっこんだったそうで、びっくりです。

そして、そのアルマがマーラーの死後、バウハウスのグロピウスと結婚関係にあったとは。

アルマは本当に恋多き女性だったんですね。

 

というわけで、美術館にいたのは2時間ほどでしたが、おなかいっぱいになりました。

まだ上野には行ってませんがそのうち行ってみようと思います。

 

今日はやらなければならないことがあるのに、夜N響アワーを見てしまったおかげで

久しぶりにコンサートにも行きたくなりました。おさいふと相談します(苦笑)。

まだ夏の名残も感じますが、芸術の秋の始まりでしょうか。

 

季節の変わり目です。ご自愛ください。