【状況への失言】検察・警察の独裁(デッチアゲ)を追及する道を開け

 袴田事件がやっと無罪の判決で結審することになりそうでホッとしている。こうした差し戻し裁判で無罪になった例が過去に4件あり、全部無罪で終わったというから安心すると共に怒りを抑えがたい。今回は差し戻す際に裁判所から検察・警察のデッチアゲの可能性までが指摘されたというのだから、まるで戦前と変わりない検察・警察の在り方に怒りが湧くばかり。犯人が逮捕されないままだと面子(めんつ)が立たないからというので、適当に犯人をデッチアゲて済ますという姿勢は戦後も続いているわけだ。

 無罪なのに自白しない限り留置され続けるという裁判の在り方に大きな問題があると指摘されてはいるものの、いっこうに改善されないのも検察の面子が大きいのだろネ。袴田さんも当初はこの手で留置されるまま、証拠をデッチアゲられて死刑判決まで追い込められたのだろナ、他人事(ひとごと)で済まされることじゃないヨ!

 小林多喜二をリンチして死に追いやった特高警察(思想犯取り締まり)が生きていて、プロレタリア文学研究者の一部がその殺人者と仲良く飲み歩いていると聞き、憤りを抑え難いことがあった。ウソのようなホントの話だというのだから、その元特高の犯人もノーテンキに多喜二を殺した男と付き合っているプロ文研究者も許せなかったネ。

 イチロー語録にいわく、「昨日の敵は今日も敵!」。

 

 冤罪事件が無罪に結審した後も、デッチアゲた犯人(検察・警察)が追及されないというのも冤罪事件が絶えない原因なのだろネ。言うなれば検察・警察の独裁が問題視されないまま放置されているから、今後も新たな「袴田事件」がデッチ上げられる可能性が否定できないので、常に安心して生活できるわけではないと自覚しているべきだネ。

 独裁の怖さはロシアや中国(を始めとする独裁国家)だけではない、ということだヨ。