【見る】大河ドラマ「光る君へ」もヒドイ!  大石静はやり過ぎ、もしくは無知過ぎる

 このところ教科書の仕事などのため、ブログを更新する余裕が十分に持てないままでいる。大河ドラマ「光る君へ」については、当初から強い違和感があって興味を失っているけど、ブログでそれを書いているヒマがなかった。光秀や家康などと比べるまでもなく、紫式部を主人公にしたらドラマ性が乏しくて大河にはなりにくいのは当然。どうするのだろうと見始めていたら、とても事実とは考えられない展開となっていくので呆れるばかりだった。もう一人の主人公・藤原道長の兄である道兼が式部の母親を刺し殺す場面を見て、これはシナリオを担当している大石静が鴎外の言う「歴史離れ」(事実無視)をして自在に(勝手に)書いているナ、ヤリ過ぎだ! と思ったネ。

 古典文学については無知なボクが呆れているのだから、古典の専門家は怒り心頭だろうと思うヨ。ボクは大学院時代に秋山虔先生の「紫式部日記」演習を受講したので、少しは当時の式部の事実を知っているから、式部が道長をキスするなど奇想天外で視聴者をバカにし過ぎる(ダマす)ていると思う。学部生の頃には秋山先生の「蜻蛉(かげろう)日記」の演習も受講していたので、作者の道綱の母の像や道綱の像(上地雄輔)が作品からは想像できない人物像でヒドイ裏切り方だネ(特に上地に対する演出)。これじゃあ式部があの世で嘆いていることマチガイない!

 

 シナリオ担当の大石静が無知で無恥なのか、視聴率を心配したNHKが好き勝手に盛り上げろと指示したのかは不明ながら、番組最後に「このドラマは事実に基づいていません」くらいのフォローしなくてはいけないネ。