先日Eテレで放映したばかりなのに、紹介するまでもなくたった今目の前で再放送しているので録画する余裕もないヨ。「おとなタイムマシン」という最近始まった番組だけど、昔の日曜美術館から有名な芸術家が語った好きな画家を取り上げている。先般は若くて黒髪の谷川俊太郎がフェルメールについて語ったのを放映していたけど、ブームになる前だったせいか全然面白くなかったネ。次いで武満徹の「私とルドン」を放映していた時も、俊太郎と同じくツマラナイものと決め込みつつ見たけれど、俊太郎とは正反対で深い鑑賞で驚いたヨ。ルドンはフェルメールほど知られて(好かれて)ないのに、それに好んで注目した武満のルドン理解はスゴいネ。大むかし武満の文章から現代文の問題を作ろうとしたことがあったけど、論理より感性を重視した書き方なので問題が作れなかったのを思い出す。
数年前にルドン(だったかヴァロットン)の作品が来日した時に三菱1号館美術館に観に行ったことがあるけど、そもそも版画(白黒の世界)からパステルのカラフルな世界に移ったルドンのパステルの世界的代表作「グラン・ブーケ」はこの美術館に所属していて、パステルは色彩(粉)が落ちやすいので本物は展示しない代わりに常時その映像を見せている。武満は白黒の世界についても・カラフルなパステル画についても、独自で興味深い洞察を披露していたヨ。再々放送があれば絶対録画したいネ、皆さんはオンデマンドとか何かでそれができるのかな?
ともあれ武満のルドン解説は刺激的で面白い、おススメです!
知らない人はググってみれば好きになるかもネ。白黒版画でもパステル画でも一つ目小僧(?)が出てくるので面白いヨ。