立教大学・博士論文発表会(1)  渡部裕太  国立近代美術館  関根正二  萬鐵五郎

 24日は立教院生ながら学大昭和文学ゼミの師範代だったクリマン君が情報をメールしてくれたので、ユウタ君(渡部裕太)の博論発表会を聴きに行ってきた。授業などを通して知り合った学生の発表(博論発表に限らず)は基本的に聴くつもりがあるので、別にユウタ君をひいきにしているわけではない。だから参加していたエリちゃん(吉田恵里)や数年前の学習院のジッポ(竹田志保)の博論発表会が聴けなかったのは、情報が伝わらなかっただけなので、ユウタ君の発表会が終ってからエリちゃんにその旨を告げて理解を得た。

 

 実はせっかく都心(池袋)に出掛けるのだから(発表会は午後7時からだし)、どこかの美術館へ寄ってから立教に行こうと考えたものの、都美のハマースホイか近美の「窓展」にするか迷ったのだネ。昔はハンマースホイと言っていたハマースホイが、日本で観る機会が来るとは思わなかったのに実現したのはチョッと驚きだネ。「北欧のフェルメール」と言われるとおりで、明らかにフェルメールを意識しているけれど、フェルメールの明るさ・多彩さを期待してはいけない。見た目が地味そのものだし、室内(のドア)ばかり描いている単調さに堪えられない人には勧められない。といっても、ボクは昔の美術番組(「美の巨人」?)の録画を観なおして言ってるだけなので、外れた観方かもしれない。

 「ドア」ばかり観ているのもツラいと思って、「窓」をテーマにした美術・建築などを集めた近代美術館にしたのは、ここの常設展には好きな日本人画家の作品が充実しているからでもある。関根正二や萬鐵五郎など、あまりお目にかかれない優れた画家の作品が、常設展で観ることができるのが魅力だネ。実生活ではタミって(失敗して)ばかりいるタミルさんは、意外なことに美術や音楽では趣味が高くて、近美の常設展にも詳しいので驚いたことがある。ともあれ近美を訪れる機会があったら常設展もお忘れなくどうぞ。

 

 さて近美に寄ることにしていたのに、当日は朝から脇腹に違和感と軽い痛みが発症してしまったので、大事をとって美術館に寄ることは諦めた。ユウタ君の発表を聴きに行くだけにしたのでゆっくり出かけたら、何と人身事故で中央線が遅れて乗り換えの新宿駅では、ホームに上る階段には人が溢れて大変な目に遭ってしまった。ユウタのやつめ、手の込んだマネをして発表を聴きに行くのをジャマしやがって! と怒ったとおり、後で聞いたらユウタが人身事故を起こした電車に乗っていたとか! 

 (本題に入る前に、メドにしている1000字を超えてしまったので、更新し直しすネ。)