【見る】奈良美智=憎らしいけど可愛い⇔山﨑怜奈=憎らしいだけで見るに耐えない  小木博明

 美術番組はたくさん録画してあるけど、先日その中の奈良美智(よしとも)の特集をしていたもの(たぶん日曜美術館)を見ていたら、坂本美雨青森県立美術館を訪れて奈良作品を初期からたどって見せていた。奈良がドイツに留学していたというのは初耳だったけど、その頃に有名になった頭でっかちの少女(ピンとこない人はググっておくれ)を描き始めたそうだ。それが現在のような表情よりもキツイ憎たらしい目つきで笑えたけど、坂本に言わせれば「憎らしいけど可愛らしい」のだネ。帰国後に少女の表情は柔らかくなっていったようで、行きついたら大きな目から涙がこぼれることになったというのは面白い。

 なぜか想起されたのが山崎玲奈だったけど、消えて欲しいと思っているのにテレビ番組で目に付くようになっているせいかな。そもそも学芸会レベルを脱しないAKBの類の中でも、とりわけ「醜いアヒルの子」を見出してフシギに思って訊いたら、アマッチが「ブスだけど慶応の学生ということでグループに入れられている」(表現はボク)と教えてくれた。そういえばAV女優もこの手のグループに入っているそうだから、デキの悪い慶大生がいてもかまわないわけだ。それにしても偏平足のような顔立ちで目つきが悪い上に、性格の悪さを表すように笑わないツラをしているのに、番組が使う理由が分からない。

 と思ったら、彼女のウリが歴史ということだったので理屈の上では納得。理屈の上ではというのは、「歴女」なら村井美樹はじめ可愛らしいタレントがいるからわざわざ「醜いアヒルの子」など必要ないからだ。一度この二人が一緒に歴史番組に出ていてことがあり、明るい笑顔の村井に対してつまらなそうな無表情でいる山崎との明暗の対比があまりにハッキリしていて驚いたネ。根っからの歴史好きが身体にも現れている村井に比して、タレントとして生き残るために取ってつけたように歴史をニワカ勉強している山崎との対照は以前にも記したネ。「歴女」が必要な番組が増えて「醜いアヒル」まで動員せざるとえない状況なのかな。

 美術や歴史が好きでその手の番組を楽しんでいるけど、美術では「ぶらぶら美術館」に無知で低能な小木博明おぎやはぎ)がシャシャリ出るのがジャマで不愉快きわまりなかったものだ(幸い?番組が終了したけど)。美術番組では子供用の(?)「ねこのめびじゅつかん」(カミナリがMCで面白い)まで楽しんでいるくらいけど、歴史番組もEテレの教育番組も見ることがあったものの、山崎が生徒相手にイカツイ肩幅でイジメ教師を演じているようで見ちゃいられなかったネ。

 小木博明が低能なまま変われないように、山﨑怜奈が白鳥に生まれ変わることなく「醜いアヒル」のままであるかぎり見るに耐えない。歴史に対する愛も無く・知識も浅いタレントなど、不快に耐えてまで見る必要性はまったく無いからネ。