【状況への失言】国立のマンション、入居前に取り壊し  富士山が見える!

 たった今「ひるおび」で国立市の建設完成間際のマンションが壊されることになったと、いうニュースを取り上げていた。2・3日前から簡単なニュースとして触れられていたようながら、今日は大々的に取り上げていたネ。ほぼ完成されて18室の半分が契約済みということながら(ということは入居が始まろうという今になっても半分は空いたまま)壊すことになったのは、「富士見通り」という景観そのものが破壊されることになるので住民が反対し続けているためだ。法的にはクリアしているものの、住民が今でも納得していないのでセキスイハウス側では(返却金に500万を上乗せしつつ)壊すことにしたとのこと。

 実はボクはこの富士見通り沿いと言える所に住んでいるので、半年ほど前からこのマンションが早く完成されて富士山が見たいと思っていたのだネ。完成されれば建設のための壁が取り除かれて見えるものと思っていたら、まさか工事中どころか完成間近と知って驚いているヨ。ハナから富士山が見えなくなる(右半分だけど)のが分かっていながら建設していたのだネ。富士見通りとはいえ年中見えるわけではなく、スモッグのせいかクッキリ見えることはあまりない。正月にはスモッグにジャマされずに自慢の富士山(?)が見えるのでイイ所に住んでいるナと嬉しくなるものだ。日々駅近くの西友ストア等に買い物に行くと、必ず「見えるかな」と思いつつ視線を向けるのが常ながら、だいたいボーっとして見えないことが多いネ。

 

 10年チョッとしか住んでいないボクが景観権を主張するのはオコガマシイけど、昔からの住民にとっては一大事だというのは理解できる。だから住民が集まって何度も市に抗議・申し入れをくり返したというのも当然だし、その成果が今回の取り壊しにつながったものと思う。「ひるおび」では国立では2000年代初頭にもマンション建築に住民が反対したものの、敗訴したという事実を紹介していた。新住民だったボクも耳にしたけれど、当時の非自民党の女性市長が建築を許可しなかったため訴えられ、1000万円以上の賠償金を課されたとも聞いて驚きつつ怒りを発したものだ。

 そもそも国立市は進歩的(?)な住民が多いようで、早くから景観を守る意識が強かったらしく長年愛された駅舎が壊されることにも反対したものの、全国一律の素っ気ない駅が建てられてしまったので元の小さな駅舎を駅前に建てたというガンコさを示して微笑ましく感じたものだ。「大手町」などの町名もそうだけど、駅舎も全国一律に統一したものにするというセンスの無さは腹立たしい限り! ボクは学部生時代のバイトとして栃木貨物という運送屋で車の助手役で2年間働いたけど、日本橋辺りの呉服屋に通う途中で「蛎殻町(かきがらちょう)」という交通表示を見て谷崎の小説に出てきそうな町名だと感心していたけれど、今やどこにでもある町名に変えられてしまったのだろネ。

 ともあれ富士山の全体像がまた見えることになったので、国立を訪れる人は富士見通りで視線を富士山に向けて欲しいネ。見えればお得感が味わえると思うヨ。

 それにしても先般富士山が見えるというので、コンビニ前の通りが外国人に占拠された形になって住民が迷惑している、というニュースがくり返されていて苦笑が洩れたネ。富士山の美観が日本人以外にも承認されたというのは、フシギながらも喜んでイイ気がするけどナ。