【呑む】日本酒「旭興」  焼酎古酒「盛若」  石川淳『諸国畸人傳』  武田石翁

 館山在住のハッチャンに、石川淳『諸国畸人傳』に館山や保田で活躍した武田石翁伝が収録されているとメールしたら、夫君と共にボクの身体を気づかう返信をもらった。そもそも持病の尿管結石が発症したのが館山・保田への釣行の際だったので、人一倍気にしてくれているのかもしれない。夫君はボクが呑めるアルコール類がどこまで進んだかまで気にかけているとかなので、2日前にやっと日本酒の冷やが呑めるようになったので、全種類を克服した旨をお伝えした。日本酒は外で燗酒は呑めたけれど、自家では呑む気になれなかったのだネ。それを一昨日の夜はロックで呑んだら美味いこと! 保田の宿で結石の痛みに耐えながら、仲間が出版記念で頂戴した酒類を味わっているのを聞いていたけど、たぶんその時にも呑んでいた「旭興」の別瓶を独りロックで楽しんだわけだネ。大田原の美酒だけど、宇都宮大学で担任したムツコさんから2本頂戴したものの1本だネ。どこまで出回っているのか不明だけど、「旭興」を見つけたらゲットすることを勧めるネ。

 その2週間ほど前だったかは、焼酎が呑めるようになったばかりだネ。それも古酒でないと呑めなかったのは、味わえないからだネ。保田で仲間が呑み残した「千年のねむり」をお湯割りで呑めたのだけど、二階堂のようなフツーの焼酎だとアルコールそのものを呑むようでダメなのだネ。幸い大島在住のオミズが贈ってくれた古酒「盛若」があったので、続けて焼酎も楽しめている次第。「盛若」は在職中、都庁の地下(1階?)の東京都の名産物コーナーまで買い溜めしに行ったこともあるくらいのファンなのだネ。買い溜めした1本を、本のお礼だったかで千田(洋幸)さんに献上したのも覚えているヨ。これもおススメ!

 ビールやワインについては早くから呑めていたのでブログにも記してきたとおり。「甲州」というブドウで造った白ワインが絶品だということだネ。

 

 ハチ夫妻が気づかってくれた体調の方だけど、3度目の超音波施術が免れた代わりに処方された薬2種が、むやみに尿を出すもンだからタイヘンだヨ。朝飲んでしばらくすると、15分おきくらいに尿が出るのだネ。もよおす前にトイレに行かないと尿漏れしかねない勢いなのだからタマラナイよ。文字どおりタマラナイ(溜まらない)で出てきてしまうわけどネ。

 

 『諸国畸人傳』の冒頭の(指物大工)小林如泥伝はむかし島根に行ったのを機に読んで作品も見てきたのだけど、昔から釣りに通っている館山や保田で活躍した石工・武田石翁のことはまるで知らなかった。今度読む機会に恵まれたので読んで驚いたネ、ボク等が釣り歩いている一帯のあちこちに石翁の作品が残っているらしいとはネ。

【見る・読む】ラジオ放送大学「古事記と万葉集」がおススメ  多田一臣  青山昌文

 放送大学の美術番組といえば、稲賀繁美さんの飛び抜けた能力が発揮された番組の再放送について記したばかりだけど、稲賀さんと正反対の愚物・青山某のオペラとミュージカルの講義の無内容さを非難した舞台芸術の番組の再放送も終ったネ。現在続いている放送大学の番組ではラジオの「古事記万葉集」の再放送がおススメだけど、今回は夜の11時15分からだから聴きやすい時間帯だネ。以前の再放送の時も勧めたけど、ボクが古代文学については一段と無知なせいかとても勉強になって面白い。朗読は専門のアナウンサーに任せるという配慮を示しつつ、自信があるからこその諸説を紹介しながらの講義は信頼できる。実力者・多田一臣さんの面目躍如だし、青山昌文のように「実に素晴らしい」など数種類の言葉を何度もくり返す聞き苦しさ(脳に障害でもあるのか?)・単調さと比べるまでもなく、多田さんの講義は明快かつ名調子でとても聴きやすい。

 『シドクⅡ』を出した余裕で、今回(5年前らしい収録をくり返し再放送している)は講義の刺激を受けて「古事記」や「日本書紀」の該当箇所その他も読んでいるヨ。

【釣り部(予定)】4月と8月(訂正版)

① 4月25・26日(土日)

 この時期は「栃木・茨城連合」が参加しやすい場所を選んでいるので、昨年に続いて那珂湊を検討中。釣果は期待できなくても交歓できればネ。

 

② 夏合宿(8月8~10日)

 例年どおり保田・館山。

 

 @ それぞれご検討いただき、参加が確定したら連絡下さい。初参加も歓迎!

【観る・見る】関根正二展中止  花見

 テレビ放送大学の美術番組については記しているけれど、実際の美術展についての感想が絶えているのは心苦しい。とはいえ多くの美術館が休館になっているので、報告・紹介することがない。

 タミルさん情報で鎌倉美術館で関根正二展をやっていると知り、楽しみにしていたけれど結局コロナ騒ぎで中止になったというのでガッカリだネ。久しぶりに鎌倉散策も楽しめると期待していたのも、果たせなくなってしまった。上野公園では縮小しながらも花見が始まったそうで、鎌倉の桜を見た記憶にないけど誰やら(文学者?)に因縁のある寺の桜を楽しむ機会も失ってしまった。

 桜といえば、自家の仕事部屋から道路を挟んだ幼稚園の桜を居ながらにして楽しめるのだけれど、今年はまだ咲いているものが少ないのは淋しい。もっと淋しいのは、天馬クンがウッディ(植木の多い)な家だという感想を言ってくれたわが家の植木が、家を建ててくれた相羽建設が呼んだ植木屋によってほとんど坊主にされてしまったことだネ。狭い場所にあふれるほどジャミラがあれこれ植えた木が生い茂り、交通のジャマになっていて時おり枝落としをやらされるのは面倒だったけど、植木屋は樹木を殺してしまう勢いで枝を切りまくったので、枯れ木同然の姿となり見る価値もないネ。これで「剪定工事費」63000円を払わされるくらいなら、自分でもできた乱暴な切り方だから業者に頼まなければ良かったのにネ。ジャミラのやることだから、余計なことを言って刺激してヒステリーを起こされても時間のムダだから黙っていたけどネ。

 

 そう言えば、桜の時季には孫の家族が国立の大通りや桜並木を見に来ていたけれど、今年はコロナ騒ぎで来ないというだけでなく、ジャミラによれば塾通いが始まるのでもう国立に来る余裕などないとのこと。部活の仲間がいるので淋しいことはないけれど、存在を無視されているボク以外の人が来ないと、ジャミラがますますジャミラ(ゴミ屋敷のババア)になってボクの部屋以外の家の中が、足の踏み場もない状態になるばかりだから、淋しいどころか不快と怒りで心身が満たされることになるだろうネ。

【『シドクⅡ』の反響】(研究者の感想)  シドク=刺読(刺毒)

 最初の『シドク』と同様、『シドクⅡ』もテクストの細部にこだわりつつ、《顕微鏡》で作品分析をするというのが目的なので、作品離れをしつつ流行の理論という《望遠鏡》を通して、テクストを大まかに捉える研究者が大勢を占める現在の学界では、あまり歓迎されているわけではない。おまけに「前書き」で価値の無い研究書を出版するのは罪悪だとか、ヒトのフンドシ(理論)で相撲をとる(論文を書く)のは好まないなどと書いてあるので、気分を害した研究者も少なからずいるようだ。ブログでも紹介したように、拙著をお贈りしたら早速に感想を寄せてくれた実力者のXさんも、「セキヤさんからは、自分のような者は他人のフンドシで相撲をとっている見えるので、軽蔑していることでしょう」などと記していたので、劣悪な研究者に放った矢が優れて人を傷つけてしまったようで、ハンセイすること頻り。

 もちろんテクストを丁寧に読みこむ研究者からも、その後もありがたい感想・評価をいただきとても励まされてもいる。年が明けて年賀状が届く前にと、年末に長いお手紙をいただいているので、遅まきながら紹介しておきたい。拙著の文章・論述の「毒」にあてられたという気持を込めて「刺読(刺毒)」だというお褒めの批評には、表現の上手さにヒザを打つほど感心しながら喜んだネ。のみならず、テクストに閉じているかに見える拙論が、実は現実世界を見すえる視野で論が展開されている点を鋭く指摘してくれているので、驚きつつも嬉しかったネ。

 例えば「安吾作品の構造」の末尾に言及しながら、

《「テクスト分析は、こうした形で現実社会の価値観の分析・批判へとつながってゆくんだ!」という勇気と言うべき、昂揚した気持をもたせていただいたことも事実でした。(長くなるので続く、拙著からの引用一文は略)》

 と書いてくれたのは、共感していただいたお気持に強く揺すぶられてしまったネ。「如是我聞」論の末尾で、太宰の〈弱さ〉が撃つ三島由紀夫という把握にも賛同いただいたことも含めて、かいなでの読み手には伝わらないことまで受け止めていただけているので、この研究者お一人のためだけでも本を出した甲斐があったと思えたネ。

 このところブログに記していた三島由紀夫についての論考にも賛同いただいているけれど、ブログ記事は1000字までというメドを遥かに超えそうなので以上まで。

 

 3月になったのに、別の研究者からまさかの感想を絵はがきでいただき、これも簡略ながら有りがたい評価で励まされたネ。この時期になると全体を読んでいただいた上でのご感想と思われるけれど、太宰の「冬の花火」論と「近代能楽集」論が非常に面白く啓発されたと言われると、もう1回だけ尿管結石の痛みを引き受けても構わないほどの気持になれたネ。この人は美術館で出遭ったりするほどの美術好きで、絵はがきもブログでも紹介したコートールド美術展でゲットしたらしいルノワールの「桟敷席」で、「多分お気に召さない太めのルノワール」をお詫びすると付してあった。チョッと太めの着飾った美人が、すぐ後ろの紳士と共にオペラグラスを持っている有名な作品だネ。最晩年のルノワールのひたすらデブで赤い裸婦像は嫌いだけど、それ以外ならルノワールは好きだと返事を書いたヨ。

【結石情報】頻尿と体重増

 幸い超音波による破石施術は免れたけれど、代わりに尿管やら血管を拡充する薬を飲まされることになったのだけど、これがタイヘン! 今までも結石のせいか頻尿だったけど、その回数が倍増した感じネ。身体自身が尿によって尿管の遺物を流し出そうとしているのだろうけど、それを薬で促進するのだから尿意をもよおしてからでは遅い! 数滴タレ始めてしまうからネ。サッチャン(小林幸夫さん)と会うたびに尿漏れ話になるけれど、この分だとボクが俄然リードしている状態だネ(自慢にならないか・・)。これではなかなか外出も難しい感じだヨ。

 おまけに絶食でまた体重が減ると思いきや、何と1キロほど増えてしまったヨ。どういう生理現象なんだろ? ほぼベストの体重を維持してきたと喜んでいたので、絶食したのに増えてしまったら、デブの仲間たちに節食を勧められなくなってしまうヨ。太り過ぎでも健康ならイイけどネ。この仲間たちには飯を食べすぎないように注意しているのだけど、ジャミラはボクの倍近く飯を食べていながら全く運動しないから不健康にデブっているヨ。ボクの美意識からして許せないものの、ジャミラに忠告したりするとヒステリックに怒り散らすから言えないけどネ。だから見ないフリをするのではなく、見ないようにしているのだネ。

 

 そう言えば、昨日あたりからジャミラが自分のテリトリーである2階の居間などを片付け始めているので驚きだネ! なんとなく気持悪い気もするけれど、性に合わないようで途中で放棄したままでかえって歩きにくくはなってるヨ。2階には台所が有るので、ボクも食事をトレイで運ぶ際にジャマなんだけどサ。足でゴミを踏み分けなければならないから、ケモノ道を作っている感じだネ。

【結石情報】とりあえず、セーフ! 

 今日のレントゲン撮影を見せられたら、1ケ月前の西村泰司先生による超音波破砕施術のお蔭で結石が小さくなったお蔭で、尿管の上部にあった石がだいぶ下に下がっていたヨ。それでも小石が鈴なりになって尿管に留まっているので、厳しいクリマン先生は無罪放免の宣言をしてくれなかったネ。1ケ月様子を見るから、あとは石(ボク)次第だと言う。それなら縄跳びをして石を膀胱まで落としますと応えたら、賛成してくれたネ。石を落とすためにジョギングしても効果は無い、と断言するところがエライね。ジョギングは嫌いですと応じたけど、宇大卒のトオル君にしてもフニャ君にしても、長時間・長距離走るなんて野蛮人のやることだよネ。

 ともあれ今日は超音波による施術は免れたので、気分よく帰宅してすぐに土曜の呑み部の帰りにゲットしておいた白ワイン「甲州」(ハーフボトル)を呑んだヨ。やはり日本の白ワインは、文句なく飲めるようになったと実感。今日の銘柄はメモしてないけど、このところ感心した中ではシャトー酒折ワイナリーの「甲州ドライ2018」はおススメだネ。地元の信頼する酒屋「関屋」には置いてなかったけど、そこでは別の辛口の「甲州」が2000円弱ながら美味かったネ。シャルドネやシャブリに比べるとサッパリして軽く感じるだろうけど、オリジナリティを味わうことができるヨ。ワインを空けてからビールを呑んだヨ、プレミアムの「神泡」と書いてあるやつ、これも実にウメエ!

 

 病院で次回の予約を確認していたら、この検査の前の絶食は4時間前からで良かったのに、今までの2回とも前日の10時くらいから絶食していたのでヒザの力が抜けたヨ。内科で血液検査では前日から食べないように言われていたのが、刷り込まれているのだネ、デブらないにで結果オーライだけどネ。絶食すると胃が小さくなって食が細るのでやせるそうだヨ。