「オヤジ」と呼んでる人/山田夏樹、見参/ワッシー万歳!

 6月の第4土曜は学大の学会と決まっている。各パートから一人ずつの発表があるのだけれど、近代文学からはナッキー・山田(夏樹)が期待以上にスバラシイ読みを示してくれた。「中上健次梶原一騎」を比較するという奇抜なアイデアを、説得的に展開してくれてもっとタップリ聴きたかった(というのはボクだけの感想じゃないはず)。懇親会でオヤジ(小池正胤大先生)が「あんな発表していてはイカン!」と息巻いていたけれど、そんなこと言う方がイカンというのは居た人は分かっていたものと思う。80歳超えてオヤジも少々、、、というのが素直な気持ち、残念だけど。
 実の親父はずいぶん前に亡くしたが、親父も亡き師匠の三好行雄もオヤジというほど怖くなかった身には、小池先生の方がずっとオヤジの貫禄があって頭が上がらなかったものだ。本を出す度に「あなた、帯にこんなことを書くなんてせっかくの本が台無しですよ!」と叱られたものだ。確かに小林秀雄論では「お代は読んでのお帰りに」だったし、『シドク』では「糸井、まいったか!」だし、研究本では見かけないフレーズばかり。「糸井〜」の方は成蹊大のユースケ・ハマダマニア(浜田雄介)に褒められて嬉しかったものの、オヤジには通じなかったものと見える。それでも評判のイチロー年賀状で達成度の高いパロディができると、率直に褒めてくれるのがとても嬉しい。
 オヤジはボクが学大に赴任した時の(学)部長として優遇してくれたので、ノンビリ楽しんでいた宇都宮大学から来て学大では酷使され興ざめしていた身には有り難く、助けられた気持だった。クラシック音楽好きというのを知ったら演奏会の切符をくれたので、感激して行くと後のワッシー学長と有路先生も招待されていて、終了後には上野の「玄海」で4人で呑んだのを忘れない(ワッシーは忘れているかな?)
 ワッシーといえば同窓会長になったそうで、どうりで先日学内で見かけたのも当然だった。「能吏」の大澤女史から聞いて知ったのだけれど、そういえば林女史といい大澤さんといい、同窓会は有能な人を再就職させているようで、ウマクやってる感じ。林さんと言えば、彼女がいなければ学大のネコちゃん達は飢え死に間違いなし、という程のネコババア。昔は今の人文系で会計をやっていたのでネコババしないネコババア、とボクが名付けた次第。二人とも女性にありがちな視野の狭さ(もちろん男にも多いが)から免れた太っ腹な逸材として印象に残ってます。大澤さんから「鷲山先生もいらっしゃるから同窓会室(正門すぐ横)に遊びに来て下さい。」と言ってもらったけれど、ヒマになったらホントに行こうかな。国語の荒尾(副学長)さんを学長選で盛り立てていた頃、ワッシーから「今度呑もうヨ」と誘われながらも断ったことがあったけど、今ならフツーに付き合えるかな。学長時代でもボクには本音で話してくれて有り難かったな。「本音」の内容は、今の執行部を始めとする教員には「真実」過ぎて言えないけどネ。
(やっと「つぶやき」の「ネ」が出たところで終わりネ。)