次週は三島「海と夕焼」

「セメント樽の中の手紙」はイイ作品だけど、論じるとなると引っかかりを感じないので困る。
僚友・高橋博史の自信作(?)を読んだけど、論点にテクストが応ええていないもどかしさが残った。
他にも敬愛する石川巧さんの論もあるようだが、テクストのせいで読みたい気持にはならなかった。
というわけで、演習のレジュメも議論も期待せずに、例に無く時間内で終わってしまうだろうと予測して行ったのだがアニハカランヤ!
レポがそれぞれの読みをシッカリ出していて、参加者がまたその弱点をシッカリたたき得ていて充実した議論を聞かせてもらった。
最終段落が十分書ききってない分、読みが限定できないので与三の気持が測りかねて議論を誘発している点、テクストがスカスカなために読みを誘発する春樹の短編を連想させた。