吉本隆明の詩はスゴイ!  詩を読む楽しみ

番組の紹介が済んだので、余裕を持って吉本の詩について語ることができる。
31日のゼミでは代表作を取り上げてもらえるので、とっても楽しみだ。
「固有時との対話」を何十年ぶりに読んでいるのだけれど、久々に詩を読む至福感に浸っている。
とはいえ長くて難しい詩なので、集中力が続かないため一気に読むことはできないから、毎日少しずつ鑑賞している、それが楽しくて仕方ない。
思想詩とも言うべき作品なので、言葉が具体性をそぎ落としているため理解するのが困難ながら、それでも強くて重い感動が伝わってくるから我慢して読むとイイ。
現代詩の最高傑作と評価されてもいると思うが、納得できる達成度だ。
もちろん吉本が著書で引用している吉岡実「僧侶」こそが最高傑作だという見解も頷けるものの、トップを絞るのは何事でも不可能ということかな。
そんなことも考えながら、現代詩に限らず詩歌一般を読み耽るのも引退後の楽しみの一つなのだけれど、なかなかそこまでの余裕が持てないままでいる。
ことに現代詩文庫は40冊ほどあるので、早く読み始めなければボケが進行して読み切れない、贅沢な楽しみだ。