篠田桃江  おぎやはぎの小木

書家である著者の『103歳になってわかったこと』という新書が50万部も売れているそうだけれど、読んではない。
たぶん還暦は過ぎたであろう時期の本は教科書に採れる文章を求めて読んだことがあったけど、目ぼしいものが無かったのでその後ジェームス君(書道家)に献呈したのは覚えている。
作品は特に好きでもスゴイとも思ってなかったし、文章も優れているとも思わなかったので近著も読む気は起きなかった。
でも先ほど食事をしながら102歳の時の特集番組の再放送を見ていたら、けっこうスゴイことを言っていたので近著も面白いかもと感じている。
富士山が見える別荘で、「自然の中にいると自分の傲慢さに気づかされる」や満開の桜を前に「桜がカワイイと思うのは人間の傲慢さで、桜の方が人間をカワイイと思っているかもしれない。」など。
それにしても篠田正浩とは従姉弟の関係だと知って驚いたけど、篠田の傑作「篠崎心中」に出てくる絵は桃江さんの描いたものだと知って2度ビックリ。
個人的には売れてる本は読まない、春樹の新刊も5年後くらいに(100円コーナーで)買うようにしているので桃江さんのも読まないけど、興味にある人にはおススメしたい。

@ 桃江さんとは全く関係ないながら、ついでながら昨日の記事の補足を。
 「ぶらぶら美術館」の小木がせっかくの番組にとってマイナスでしかないのは何度か記してきたけれど、「マスカット」というどうでもいい番組に出ていた女の子(「スーブー」ではないサイド)が小木とは目を合わすのも汚らわしいというので避け続けていたので、ヤッパリそうかと変な納得をした。
小木が近づくと「気持悪い」と連発して逃げるようにしていたのがカワイソーなくらいだったけど、矢作の好感度ではカヴァーしきれないほど嫌われている己を認めて矢作をピンに解放してやるべきだろう。
無芸無能で愛嬌も無い小木は消えるべきだ。少なくとも「ぶらぶら美術館」からは降りてもらいたい。