大國真希と綾目広治新刊本

マギー・オオクニが2冊目の太宰論を出したのでお報せします。
翰林書房で2800円という妥当な価格。
今度の副題は「調律された文学」というのだから、前著が絵画だとすれば今度は音楽による切り口を思わせるが、それほどの拘りは無さそう。
未読のものが多いので、読んでから感想を記したいと思う。
綾目さんは何冊目か知らないけど、よく本を出す人で、それも水準を落としているわけではないから感心している。
今回は『教師像ーー文学に見る』(新読書社、2500円)という珍しい内容。
何でも書けちゃう人なんだろナ、全8章に3・4節の個別テーマでたくさんの作家を論じている。
おなじみの重松清を始め現代作家も含めながら、漱石・花袋・啄木など予想される作家が出てくる。
綾目さんも言うとおり現場でも役立つヒントも読み取れるので、教員の皆さんには特におススメ。