「強いられた沈黙」  スノードン  セクハラ等のハラスメント  東京学芸大学・村松泰子元学長

ブログを記しながらNHKBS1「世界ドキュメント」選の「強いられた沈黙」後編の再放送を見ている(昨夜のこと)。
新聞の番組欄には「米国テロ対策に問題点あり 告発した政府職員たち」と書かれているとおりで、9・11が事前に防げたかもしれない情報を見逃していたCIAの内部告発をしたキリアコウという元職員外2名の関係者を取り上げたもので、政府権力による内部告発者に対する徹底した弾圧・嫌がらせを特集したものだ。
広く話題になったスノーデンも別件でスパイ容疑を負わされているが、国家による個人に対する弾圧だから戦前の日本も思い出されて気持が高じる。
比べるのも烏滸(おこ)がましいけれど、学大在職が終る頃にセクハラその他のハラスメントを見逃していた村松泰子学長の執行部を追及したことが想起されるので、他人事(ひとごと)ではなくなるからだ。
アメリカでも当事者を支持する人やマスメディアの存在があって勇気づけられるが、学大でもボクを支持してくれる人がいたことが嬉しく励まされた。
逆にアメリカでも学大でも、それまで信頼していた人が弾圧の側に回ったり、我関せずと沈黙を守ったりする者がいたことにはガッカリさせられたものだ。
彼らには「人間の尊厳」など全く感じられなかった。
それにしてもキリアコウ達の懊悩しながらではあるものの、不屈の闘いぶりには敬服するばかり。
安倍政権が危険度を増す一方の中で、闘えない学大教員の裏切り者どもが学生たちを戦場に押し出す危惧は拭えない。