美の巨人 ルノワール展  石坂浩二  茂木健一郎  メアリー・カサット展  山田五郎  ぶらぶら美術館  黒田200勝!!!

楽しみなテレビ番組の1つ、土曜夜10時からのテレ東「美の巨人」を見ながらブログの更新。
この番組の最大のマイナスはドラマ仕立ての部分、番組を作る側としては少しでも親しみやすくしているつもりだろうけれど、面倒臭くしているだけで時間の無駄だし全くジャマな部分になっている。
録画する時はもちろんカットしながらなので、余分な手数も必要で嫌だナ〜。
今日はルノワールの「ダンス」ということなので、ずいぶん昔にも取り上げたものの焼き直しなのだろう。
長寿番組なので同じ作品を焼き直して取り上げるのはありがちだけど、半分くらいは新味を出している上にこちらのボケも進行していて覚えていないから見ていられる。
現在、国立新美術館(乃木坂)でルノワール展をやっているから、それに合わせての特集なのだろう。
一昨日(21日)のBSジャパン午後9時からの「お宝サロン」(正式名は不明、「なんでも鑑定団」を降ろされた石坂浩二がMCの番組)でもこの展覧会を特集していたし。
石坂浩二の眼も教養もほとんど評価していないので、この番組はチャンネル変更の途次に偶然見つけたルノワール展の特集だったのでそのまま見た。
ゲストが茂木健一郎だったので少しは面白いやりとりがあるかと思いきや、茂木は現代アートが好きなのは別の番組で知っているけれど、古典美術に関しては全くのシロウト。
石坂浩二は前にも記したけど、「鑑定団」の他のMCに比べれば多少知識が目立つだけで、岸田吟香も知らなかったほどの無知ぶりだった。
「床屋政談」という言い方があるけれど、石坂の言うことはせいぜい「床屋」並みのシロウト・レベルの発言ばかりで、さながら「床屋美談」といったところ。
この番組は録画する価値は無かったけれど、「美の巨人」はいちおう録画している、いつものドラマ仕立てが今日は無いからかな。

石坂浩二に比べると、比べるのは大変失礼に思えてきたが、山田五郎はさすがに(東大美術史科卒だからというのはなく)知識も鑑賞力もシロウトではない。
昨夜の「ぶらぶら美術館」(BS日テレ、8時)では女性印象派画家として知られるカサット展を取り上げていた。
カサットと言われても(ボクも)ピンと来なかったけれど、「桟敷席にて」という若い女性がオペラ・グラスで舞台を観ている横顔の作品というと想起できるかも。
女性印象派画家はモリゾに限らないということを見せつけてくれる特集で、観に行く価値があると思ったけれど横浜美術館と聞いたら距離を感じてしまった。
上野でも遠いと感じるようになっているのに、横浜かヨ! と思ってしまうのはトシのせいか。
釣り竿持参なら行く気になるけど(昔はよく行った)、絵を観に行くだけなのに横浜までというのは遠い!
ともあれ「ぶらぶら」はおぎやはぎの小木の存在が不快でジャマなだけで、五郎さんの解説はとてもタメになるので楽しい(アシスタントのまり子ちゃんも美女だし)。
カサットはドガの影響が大きかったようだけど、銅版画もその1つで展示されているとのこと(版画って好きなジャンルなんだ)。
学芸員の人がアクアチントの説明のために銅板をその場で見せてくれていたけれど、五郎さんがドライポイントとエッチングとの違いを含めて説明してくれたので、ものスゴクためになった。
これを聞いただけでも、石坂浩二に向かって「知ったかぶりするナ!」と言ってやりたくなったものだ。
以前、金城孝祐画伯(というより今はすばる文学賞の作家大センセイ)から版画の説明をしてもらった時よりも、五郎さんの説明はよく理解できた、実物の銅板を見せながらだったからかナ。

@ そんなことより広島の黒田がとうとう日米通算200勝を達成した! 
  2試合負けが続いたけれど、今日は阪神相手なので大丈夫だろうと思っていたら、その通りになった。
  本人もそれほど意識していない記録だろうけど、黒田の力で(7回まで0点に抑えた)一歩でも優勝に近づいたと思えば、こんなに嬉しいことはない。
  巨人に3連敗した阪神が広島に勝ってもいい理由はまるで無い。
  金本阪神は(二軍監督の掛布と共に)今まで以上に応援しているけれど、昔の定位置(最下位)で「死と再生」を果たして生まれ変わり、来年以降は優勝争いしてもらいたい。
  金本監督はこれまでの阪神を「壊す」と言っているそうだけれど、それなら不調な鳥谷を(守備のカナメとして欠かせないなら)8番に固定してやった方がチームと本人のためだろう。
  この件に関しては来年まで待つことはない、来年は鳥谷の連続出場を止める年にすればイイだけの話。