釣果は無に近し、されど無闇に親し  不漁なれど豊富な酒肴  海紅豆(人魚の湯)の終焉/イチローファミリーの不滅?

このところ館山桟橋は不漁続き、特にシロギスが低調でいつも釣れないのはツレナイものだ。
それでも夏は食べごろサイズの黄金アジが多数釣れたものの、今回は豆アジやウリンボー(イサキの子)ばかりで食えないヤツばかり。
でも参加者が食える仲間ばかりだったので、時間を釣りながらの会話を楽しんだ。
15日は場所を変えて2ケ所探ったけれど、元名海岸ではチンポ君がワカサギ級のキス1本、保田漁港でもチンポ君が普通サイズを1本とリードしたけれど、釣り場を現住民のハチ夫妻に譲ってそれぞれ2本ずつ釣り上げさせた形、ハチ妻(刺す女?)がカワハギまで釣り上げたのでビギナーズ・ラックに皆が圧倒された1日だった。
(桟橋では釣れないキスも、他の場所なら釣れることが判ったのは収穫。)

定宿の1つである「海紅豆(人魚の湯)」の料理がこのところ質が落ちる一方だったのが、今回は最低でオハナシにならない粗末さで呆れた(1泊2食付で11000〜12000円、もう利用することは無いかも)。
利用し始めた全盛期の料理は竜宮城並みの豊富さでビックリしたものだけれど、最近はボックリぼられた印象でタイもヒラメも大好きなサザエも無く、各自1尾だったイセエビも小さいのが2人で1尾あての貧しさ。
食堂で料理の貧しさを補ってくれたのは、イヤラシ君と作家センセイが差し入れてくれた通称御水(おみず=日本酒)の高級な味わいだった。
個人的にはそれ以上に感銘を覚えたのは総勢8名で呑む充実した雰囲気で、お茶だけでも十分な思いだった(のも不思議だった)。
食後2度目の温泉の後の部屋呑みでは1度目の後の高級ビール同様、アマッチ呑み部長からの差し入れ高級赤ワインが絶品で、ユウ君の台湾土産のクロ(ジョニ黒)と御水も含めて酒については竜宮城状態。
ハチ夫妻からのいつもの差入れ美味野菜以外に台湾土産のカラスミまで並べられた上に、アマッチお手製の漬物を始め生ハムその他のツマミまで味わえたのだからタイやヒラメの踊りなど見たくもない思い。
口と胃が十二分な上に、ふだん以上に楽しい歓談でコリャいったい何なんだとカンゲキ新た、「人魚の湯」の終焉は近いかもしれないけれどイチローの命の終末が近づいたとも思えないから不思議な充実感。
お蔭で帰宅してからはいつも以上に虚脱感が深い。月末のヒグラシゼミを励みにして生きていこう。