留学生の再来日  マルクス

18日と25日の土曜は連続して学大で留学生活を送った女性院修了生が来日し、懐かしい時間を過ごすことができた。
3年半前の退職時には、遥々台湾から駆けつけてくれた修了生もいて恐縮したけれど、来日した時に連絡をくれて会えるのは嬉しいものだ。
18日の李さんは中国で日本文学を教えていて、田村俊子の研究を続けているとのこともあったので、ジェンダー関係の研究書など6〜7冊持ち帰ってもらってサッパリした。
25日の隋さんは4月から北海道で中国語を教えているそうで、今回上京する機会を利用して会うことになった。
在職中に北京に5日ほど集中講義で行った時も会って呑み、それ以来の再会でまた呑んだのだけれど、こちらがワインで彼女がウィスキーを飲み続けていたので格の違い(?)を見せられた感じ。
隋にはもらってくれるというので、日本語学本を上げてこれもサッパリできた。
最近読まない本の処分の速度が増しているようで気持イイ。
法政大院の授業には毎回のように本や資料を持参して渡しているが、明日は学部生時代に買ったまま読まずにあったマルクスの文庫本を数冊持参する予定。
ボクの学生時代は全学連などの学生闘士はもちろん、フツーの学生でもマルクスエンゲルスを読んでいたのが多かったせいか、ボクもつられて(?)買うには買ったけれどほとんど読んでないまま放置されてあった文庫本だ。
仲間が相談に乗ってもらっている恩人・三井弁護士と、先日ヒグラシゼミで取り上げた旦敬介「アフリカの愛人」の主人公そっくりなケニア生活を送ったことのあるYクンと、以前ブログに時々登場していた面白ニンゲンのカワカムリ君の3人は、イニシャルからYMKというグループ名でマルクスの読書会を続けていたものだ。
彼らの意欲には敬意を表しながらも、周囲で流行っているものからの同調圧力には反発する性情のせいもあり、それ以上に抽象的な(ボクにはマスクスもそう見えた)理屈をたどるのがその頃から苦手で、特に体系的な理論に対する不信感が強かったので読まずに保存されていたものだ。
引き取ってくれる相手が読まなくても、自分の周囲から読まないまま終わりそうな本が無くなるのは気分のイイものだ。
皆さん、今後ともヨロシクお引き取り願います。