【出版記念会(+)生前告別式(+)同窓会】のご案内(東京会場)      [11月16日の宇都宮会場の案内は、別途お送りします]

 出版記念会・その他の日時が詳しく決まりましたので、お報せしておきます。現在独力で案内状の発送作業をやっているところですが、お届けできるまで時間がかかるようなので、取りあえずブログでお報せする次第です。 

 

 【出版記念会(+)生前告別式(+)同窓会】のご案内

 

ゼミ部・釣り部・呑み部の3つの部活でご一緒している人を除く皆さんとは、長らくのご無沙汰です。ボクの方はトシの割には元気で暮らしているのでご安心下さい。このたび生涯最後の論文集をまとめることができたので、ご報告かたがたお集まりいただければ幸いです。世に言う「出版記念会」ではありますが、人を集めて本を売りつけようという魂胆(だけ)ではありません。

 

早くも古稀を迎えて脳と身体(と顔)の衰えを感じる今日この頃、皆さんを見ても誰だか分からなくなる怖れをはじめ種々の老化現象を自覚するにつれ、心身が健康なうちにお会いしてお別れを告げておこうという思いも強くあります。もともと葬式の類が嫌いで、殊に死に顔を見るのは遠慮したいので極力避けてきましたが、それ以上に自分の死に顔は絶対に見せたくないので、告別式はやらないように遺言しておく所存です。一方的に見る・見られる関係は非対称であり、賛成できませんからボクの意志に反して家族が強行しても来ないで下さい。

今のところ取り立てて身体の悪い所はないので死期が近いわけではありませんが、老いたりとはいえ生きているうちに顔を見せておきたい一方で、卒業後に年輪を積んでいる皆さんのお顔を見ながら別れを告げておきたい所存です。顔の老化のみならず、ゼンソクの吸入器の副作用で元来の美声も失って何とオンチにもなってしまい、そのうえ一時はヒザ痛でステッキを頼って歩いていました(現在は完治)。「生前告別式」をやるなら今デショ、という次第です。カッコ付きの「告別式」ではありますが、もちろん花束は固くご遠慮願います。「花より団子(酒)」はいつもの通りです。

 

オマエの顔など見たくないという向きもあるかもしれませんが、昔の仲間と会ってみたいという気持があれば「同窓会」と思って参加していただき、私は再会を喜ぶ姿をよそながら拝見して寿ぎたいと思います。とはいえボクに縁のあった大学の卒業生だけの集まりですから、他の先生に会いに来られても失望するだけなのでご注意下さい。

 

退職記念の集まりの時は体調を崩してしまい、せっかく参加して下さった人たちとゆっくり話せなかったのが心残りです(言葉もなくシズカちゃんの帰る姿を見送るしかなかった等)。でも前回は要望にお応えして我が半生を振り返って調べているうちに、終戦10日前の前橋空襲時に15歳で早逝した叔父の存在を再発見し、以後はこの叔父の存在を意識しつつ現在の己れの生を送るようになっています。ありがたい「口演」の機会をいただいたものと、今さらながら感謝しています。

今回は「口演」ではなく出版書の内容についての「講演」を企図していますが、その前後にも時間を設けるつもりなので、パーティには参加せずに帰る人とお話しができれば幸いです。もちろんパーティでは呑みながらの歓談で、いつも以上に盛り上がりたいと思います。 

 

さりとて遠くにお住まいの人は、あえてお誘いすることは控えました。わざわざお出でいただくのも申し訳ないからですが、上京の折に声をかけてくれれば今まで通りお会いする用意でいますし、助力が必要なら日本全国どこへでも出かける「お助けマン」であり続ける所存でいるからです。もちろん昔の仲間と会うための「同窓会」目当てで、遥々上京していただくのも歓迎ですが。

案内状は住所(かメアド)が分かっている人にお送りしますが、こちらが会いたくても住所等が分からない場合もあるので、お誘いあわせの上ご参加下さい。

参加希望ながら案内状が届いていない人がいたら、私のメアドに請求してくれるようお伝え下さい。

 (ブログでは伏せますが、案内状には記してあります。)

参加できない方々にも、必要なら就職用の紹介状も書くなり・投稿論文のチェックなど、今後もご用命しだいお応えしますからご遠慮なくどうぞ。

 

参加できずに直接話せない人のために、近況と出版に至るプロセスなどを付しておきます。

退職後3年間は悠々自適の生活を楽しみ過ぎて、なかなか自著をまとめるまでに至らないまま、『シドクⅡ』収録論文の中では最長の三島「近代能楽集」論を書いたり、収録しなかった太宰「ダス・ゲマイネ」論を発表したりしていましたが、宣言した安吾研究がまったく進みませんでした。その後の2年間は法政の大学院で授業を担当し、新しい出会いができて我が〈晩年〉の生活に意外な充実感を与えてもらいました。学大退職時には特任教員をお断りして次の世代に機会を譲ったつもりでしたが(鬼頭七美先生が埋めてくれました)、法政大では(私的な事情で)特任教員を断った旧知の川村湊さんの代りに授業をすることになり、その皮肉な流れには笑えました。大学院の授業だったので、若い世代にはキツイと考えたために引き受けた次第でした。結果的に以前から意識していた三島由紀夫石川淳のみならず、徳田秋声清岡卓行などを読む込む機会が得られました。 

 

小林秀雄への試み 〈関係〉の飢えをめぐって』と『シドク 漱石から太宰まで』は洋々社から無料で出してもらえましたが、今どきの出版事情と退職した身でもあるので、今回は○十万の「支度金」を負担しながら鼎書房から出してもらうことになりました。当初は昔から馴染みの笠間書院・橋本孝さんのお力で出版してもらうことになっていましたが、笠間の社長が代替わりの方針転換で文学研究書を忌避するようになったため、橋本さん達が「花鳥社」として独立してしまい、笠間からの出版が立ち消えになってしまいました。

急遽、これも旧知の鼎書房の加曾利社長と社員の小川淳さんのお蔭で、前2著と同じように小粒ながら充実した書にしていただき感謝です。装丁は武蔵野美術大学・院油絵コース修了生であり、昭和ゼミ員でもあったカネシロー君(金城孝祐画伯がやってくれました。最初考えていた表題は「太宰・安吾檀一雄」というリズミカルで気に入ったものでしたが、「近代能楽集」その他の三島論も収録したくなり、挙句の果てに学部2年目の頃に書いた「金閣寺」論まで収録することになりました。目次には論文に(習作)と付していたものの、鼎からの助言で(習作)は除きましたが、今読まれても恥ずかしくないデキだとは思っています。この論に限らず、お読みいただいたものについての感想・批判を寄せていただくとありがたいです。

 

【講演会】

11月9日(土曜)午後3時過ぎ~

東京学芸大学S棟1階(S102か101)

『シドクⅡ 太宰・安吾に檀・三島』は会場で割引販売する予定です。

   (定価)2200円+税金10% →1900円

    @ 割り引いても送料がかかるので、郵送販売はしません。

 

【パーティ】

 11月9日(土曜)午後5時半頃~

 東京学芸大学生協(1階)

 (会費)3000円  学生・院生は1000円

 

@ 時間がアバウトなのは、その前後に個別の話し合いの時間を確保しているためです。

  • 返送ハガキを作ったら、上下逆でしたが許し下さい(相変わらず独力だ

とヤッチマイがちです)。

  • 「関谷ゼミブログ」のURLが変更されたのでお報せします。

               https://sekiya-ichirou.hatenablog.com/