武蔵野美術大学大学院油絵コースを修了した金城孝祐クンが作ってくれたカヴァーの初案である。初案というのは第二案があるからで、初案は破棄された。原因は誤字があるからだけど、気付いた人がいますか？ ひょっとするとあまりいないかもしれない。気付きにくいせいか、朝日新聞の出版情報欄に載せられた時も同じ誤記をしていたからネ。本の前書きと後書きに出てくる津久井秀一クンが真っ先に指摘してくれたのだけれど、答えは壇ではなくて檀がただしいい、マユミという木の名だからネ。
そもそも檀一雄も、娘の檀ふみも最近は忘れられた存在に近いから、名前を誤記さえるのだネ。檀一雄研究史に残るボクの画期的論文のお蔭で、これからは檀も誤記されることが減るはずだヨ。檀ふみさんならこの程度の本なら読みこなす能力があるだろうから、読めば感謝状が来るのではないかと期待しているネ。
