【読む】竹内浩三「ぼくもいくさに征くのだけれど」  その詩と死

 ボクは全然知らなかったのだけど、BSプレミアムの番組で知った戦争中の若者の生と死だ。あまりのナイーブな生き方と、ストレートな表現に打たれて紹介したいのだ。中公文庫に稲泉連という人が「ぼくもいくさに征くのだけれど」という表題で、竹内の生と詩作品を紹介しているので便利。第36回大宅壮一ノンフィクション賞というのを受賞した作品とのこと。時代を限定しないフツーにある青春を生きた姿が、ありありと伝わってくる。詩作品は岩波現代文庫『戦死やあはれ』にまとめられているようだけど、その中の1つのフレーズ。25才で戦死していく浩三の気持が「あはれ」で心を締め付けられる。

 

 ぼくたちはすぐいくさに行くので

 いまわかれたら

 今度あうのはいつのことか

 雨の中へ、ひとりずつ消えてゆくなかま

 おい、もう一度、顔みせてくれ

 雨の中でわらっていた

 そして、みえなくなった

 

(付記) ブログに書きたいことがまだたくさんあったのだけど、年を越すことになってしまった。下ネタは控えたので、期待外れの人もいただろうけど、メールなら伝えるヨ。釣り部の帰路、ユウ君に披露したらバカ受けしたヨ。