【聴く】服部百音(ヴァイオリニスト)  ブルッフのヴァイオリン協奏曲第一番  ズーカマン  レーピン  神尾真由子  松井冬子

 たまには音楽の話題を取り上げないとネ。

 先日のクラシック音楽館(NHK日曜夜9時~)では名曲ブルッフのヴァイオリン協奏曲第一番(二番はほとんど演奏されないネ)を放映した。指揮者も奏者も知らないのでスルーしていたけれど、他番組のCMの間にのぞいてみたらヴァイオリンがけっこうイイ音を出していたので焦ったネ。これなら録画すべきだったと悔やみ始めたけど、既にDVDながらズーカマン(デュトワ指揮N響)の演奏で録画してあったので仕方ないと諦めたヨ。その代わりのように、アンコールの「剣の舞」だけは録画したヨ。

 実は昼間のうちにブルーレイで録画してあるレーピンの演奏を聴き直したら、元気が良すぎて感心しなかったので消去したのだネ。ズーカマンと比べるまでもなく、粗い感じでデリカシーが感じられないのだネ。この日は深夜の読響だったかで同じブルッフの協奏曲を放映していたけど、こちらも女性のヴァイオリニストでけっこう聴けたところをみると、この曲は女性奏者の方が向いているのかもネ。

 

 服部百音(もね)は初耳だったけど、服部良一の血を引いているのだネ。その分世に出やすかったのだろうけど、演奏は慎太郎の血を引いているだけのバカ共とは異なり、「親の七光り」ではない本人の実力で評価されているのが分かる演奏だったヨ。今ごろ何を言ってるのか! と叱られるかもしれないけど、日本人の演奏家は昔の人しか知らないから仕方ないヨ。テレビ番組で神尾麻由子を聴いてビックリしたことがあるけど、後でリョーコちゃんが既に良く知っていて(聴いていて)己の遅れを自覚したこともあるネ。美術でも在職中に松井冬子をテレビで見て、キレッキレの美人ぶりだけでなくその作品(日本画)にも驚いたことがあるけど、研究室で話したらパッチンやサカポコが知っていたので自分が遅いのかと知ったしネ。

 作家も含めて現代活躍中の芸術家については、若い人たちの方が先に評価・鑑賞しているのだネ。老化しているのは身体だけじゃないようだ。