今日、古閑(こが)さんから著書2冊を贈っていただいた(南方新社、各巻税込で1980円は安い)。2冊といっても「”読みの共振運動論”の試み」の前後篇で、前篇は古閑さんの研究の中心である梶井基次郎はじめ漱石・龍之介などの論文が収録されているけど、個人的には大好きな梅崎春生論が4本並んでいるのが嬉しい。とはいえ大半は昔いただいた単行本に収められされているので、古閑さんの単行本を知らない人にはタイムリーな出版だネ。
ちなみに後篇は中也や俊太郎などの詩人論や耕治人・上林暁などの私小説論、その他は川端・福永・李相琴などの論が並んでいる。意外に守備範囲の広い人なんだと驚いたネ。それにしても守備範囲だけでなく、著作集を出すほどたくさん論文を書いた(書いている)ものだとも驚いている、ボクより7歳年下なンだけどネ。