【状況への失言】全身脱毛(2)  少子化への道?

 一昨日の深夜、昭和天皇の実録を再現するドラマの再放送(+アルファ)を見たヨ。(+アルファ)というのは前・後篇に分かれていて見覚えのない場面があったような気もするからだけど、ヒロヒトが軍部の独走を「下剋上」とくり返し言っていたというので驚いたネ(ボケて忘れていたせいかも?)。想像以上にヒロヒトは無力感に浸っていたと見え、侍従には「勢いには勝てぬ」とくり返していたとも言う。まんざらバカでもなかったようだネ。

 「勢い」と言えば男性の全身脱毛の流行りもそれだろうけど、「勢い」の怖さ・危険については身に沁みて知っておくべきだネ。遡ればフランス革命も「勢い」のあまりジャコバンの独走が生じて、ギロチンによる殺戮の犠牲者がぼう大な量に上ったのは周知のこと。前から書こうと思っていたゴルバチョフペレストロイカも「勢い」に乗り過ぎた結果、欲望に駆られた大衆がエリツィンに率いられたものの行きづまり、暴飲で体調を崩したエリツィンが追及を恐れてか、スパイ根性が浸みついたプーティンに権力を譲ったために現在のウクライナ悲劇が発生してしまったわけだ。

 「勢い」は文学研究でもしばしば悪弊を生じさせている。新しい理論が移入されるや新し物好きの「勢い」でそろってなびいて行き、未消化のまま不様な遺物を積み上げてまた次の獲物を漁り始めるというくり返し。他人(ひと)のフンドシで相撲をとっていれば、フンドシが時代遅れになるととった相撲(論文)も古くなって見向きもされぬ遺物と成り果ててしまうわけだネ。同調圧力に抗し続けていつも「勢い」に乗りきれないボクは、傍観者に止まり時代遅れと軽視されているけどいっこうに気にならないナ。電化製品の歴史には時代により「三種の神器」が置き換わっているそうだけど、現在の文学研究の「神器」は何なンだろ?

 

 話を戻すと、男女同権はまったく正しい主張ではあるものの、それは男女の同一化を意味しないということが十分に理解されない結果、男性遺伝子の劣化として現れたのだと考えているのだけどネ。男女の差異化がアイマイになるほど、遺伝子の差異がアイマイになって男性遺伝子の女性化が起こっているのだと推察してるヨ。それも「勢い」なら少子化も已むをえないのだろうと思うネ。ヒロヒトじゃないけど、「勢い」なら仕方ないのでご自由にどうぞ! と言うほかないナ。

 しかし地球の現況に比して人類が過剰に増えているのだとしたら、少子化の「勢い」は地球の企みかもしれないと思えば、全身脱毛も各人の自由だとカン違いしているだけなのかもネ。