【状況への失言】日村(バナナマン)が豚の八戒なら、矢作(おぎやはぎ)は三蔵法師かな  おごる(ゴチソーする)文化

 昨夜の「あちこちオードリー」でも若手の芸人たちと話題になっていたのは、芸人の世界では当然とされる先輩が後輩におごるという話だった。ボクが学大に赴任した頃の昭和ゼミ(おそらく他の自主ゼミも)でも、後輩におごるために先輩がバイトをしてるオカシナ風習があった。外の店でおごっていたようなので(明治ゼミのように山田先生が一緒でゴチソーしてくれるのとは異なり)、先輩(前ゼミ長の山根クンと現ゼミ長の土屋クンたち)の負担はタイヘンだったろうと察せられた。そこでボクが提案して買い出しした物を研究室で飲食することにしたら、先輩たちは毎回負担をかぶる悪習から免れたのだネ。

 しかし芸人の世界では先輩がおごるという悪習(?)は持続しているので、毎回誰が払うのか気になるという。お互いに腹の探り合いをしていたら、既にサンドウィッチマンの伊達が払っていたという美談も聞いた。先週華丸大吉ペアが地元の博多に3組の若手が来た時にそのつどおごったそうだけど、その後華丸たちが東京に拠点を移したところ、矢作が昔を思い出して先輩ながら華丸たちをゴチソーしてくれたと感動混じりに語っていたネ。逆に日村は華丸たちと顔を会わせたる度に目が合うのも避けていた、笑っていたヨ。ゴチソーしてもらったのは無かったことにしたがっていた様子だったとのこと。

 いかにも日村らしいので笑った(嘲笑した)けれど、見るからに豚の八戒で食欲のかたまりで他人には食べさせたくないのだろネ。コンビ相手の設楽はハナ肇クレージーキャッツ)の付き人を務めただけあって、他人の恩を忘れない教育をされているのだろネ。日村が豚の八戒なら設楽や矢作は三蔵法師かな、孫悟空と言うと勝手気ままなイメージだからやはり三蔵だろネ。沙悟浄ほど暗い感じでもないしネ、悟浄の暗さは中島敦の作品「悟浄出世」などの影響かな?

 ともあれ漫才ペアで言うと、小木(おぎやはぎ)も含めてボケの方は知性が感じられないだけでなく恩知らずで、突っ込みの方は他人の恩を忘れないイメージなのは偶然ではないかもネ。若林は日村に呆れていたけれど、ペアの春日も日村に近いのかな?