【状況への失言】「冤罪の深層」(NHK番組)  警察・検察の腐敗は常に止めどなく  犠牲者は泣き寝入りばかり  大川原化工機

 「冤罪」と言うと戦前の革命運動華やかなりし昭和初年度が一番かもしれないけれど、日中戦争から太平洋戦争の頃も絶えることなくデッチ上げ事件の犠牲者は堪えることはなかった。もちろん戦後間もなくも三鷹事件松川事件その他の冤罪事件も著名ではある。今度NHKが独自取材で明らかにしたのは、2017年にデッチ上げられた新しい事件だ(NHKにしてはリッパ!)。警視庁(都の警察庁だけをこう呼ぶ)公安部で実際に事件に関わった警部補2名が内部告発したため(他の警部補1人も事件の調査に関わったものの積極的にデッチ上げをしたクソ野郎)、起訴が取り下げられたという憤る一方で喜ばしい事件だ。

 大川原化工機が製造していた噴霧乾燥機が輸出されると軍用転用されるという疑いで、社長他数名が逮捕された事件。その中の1人である製造設計者は拘留中に発見された病気で亡くなっている、遺族の無念はいかばかりか! 問題はこの乾燥機が完全に殺菌されるか否かというのが焦点であり、製造した会社側では完全には滅菌できないので軍事転用できないという自信があった。第三者の実験でも「この機械では滅菌も殺菌もできない」ことそが証明されたにもかかわらず、公安部(の係長【=事件の主役】はじめ上役)はそれを無視して調査を続けさせて2020年に上記の逮捕から起訴となった。

 内部告発をした警部補の証言によると、なぜ無理強いまでしてデッチ上げたのかは係長の出世欲が1つだったろうという。事実起訴後間もなく係長は警視に出世したとのこと、聞くだに耳が腐る思いだネ。もう1つはこの「第五係」は成果を出せていなかったので、事件をデッチ上げてでも存在感を訴えて存続を図ったのだろうという。よくあるパターンながらも己が生き残るために被害者をデッチ上げることができるヤカラがいるというのが、怒りながらも悲しいネ。

 ともあれ12月の裁判で判決が言い渡されるそうだけど、罪人となる係長(それ以上の上役は関与が実証されにくそうなので残念ながら無罪だろう)と積極的にデッチ上げた警部補の2人は、メディアでも実名を出して報道してもらいたものだ。以前番組で放映された事件では最高裁も偏った判決を出したので信用できないけど、この事件ではダイジョブだろう(この番組もブログで紹介した記憶がある)。実名が分かったら「世間」としていつまでもそいつ等に《後ろ指》を指し続けてやろう! 

 森友学園問題でも、公文書の改ざんを指示した赤木さんを自死にまで追い詰めた経産省の佐川局長(背後には安倍晋三がいたわけだが「天罰」が下った)にも、同じように《後ろ指》を指し続けてやろう!

 

 この番組を紹介しようとしながらも、まとめるに時間がかかっている中に先ほど再放送が終わってしまった。でも最高裁内でも己の判断を守り抜いた人がいるといたという番組も、何度も再放送されていたからこの番組もそうありたいネ。