【見る】大晦日・正月の特別番組  「100分で名著」 伊集院光とオードリー若林  ヒコロヒー

 書き始めたものの、途中で放棄したままの去年のブログを完成させておくヨ。

 「100分で名著」特番の情報、間に合ったかな? 期待ほどではなかったけど、面白かったから再放送があったらぜひ見てもらいたいネ。特に片山杜秀が推薦した本、杉本五郎大義」についての議論が充実している。戦争中のベストセラーだったそうで、吉本隆明と共に同人誌『試行』などでも協働しつつ健筆を奮った奥野健男が高校時代(?)にこの著書に入れ込んで、建て前だけの教員や軍人を批判する根拠にもしていたという。A級戦犯として唯一文官ながら絞死刑にされた広田弘毅を小説「落日燃ゆ」に描いた城山三郎が、杉本五郎を主人公に「大義の末」という小説にしていたというのは初めて知ったヨ。「落日燃ゆ」は持っているけど、「大義の末」はじめ特高に出た隊員を取り上げた作品など城山作品を読まなくては、と思ったネ。

 

 期待の中島岳志が推薦したのは遠藤周作「深い河」だったので、チョッと残念だったナ。数多くの遠藤ファンの一人である学大修士・エイリンを念頭にしつつ、ボクがいつも遠藤文学を批判するのはそのチープさなのだナ。番組でも登場人物の一人一人を紹介していたけど、さまざまなその設定は既に遠藤文学や先行する他の作家の作品に出てきたような設定ばかり。イエスキリスト教)を裏切る人間が必ず登場するのが1つのパターンで、それが遠藤自身の分身であるのはクドイので受け付けにくいネ。片山氏があまり論議に加わらなかったのは、遠藤文学をあまり評価してない現れと思って見ていたヨ。推薦した中島さんはあまり文学を判断する能力がないようだしネ。

 

 他の人が推薦した本はあまり興味がなかったのか忘れてしまったし、議論の内容も覚えてないから省略させてもらうヨ。

 年末年始はふだん見ることができない面白そうな番組が組まれて楽しいけれど、個人的に好感度が高いタレントが出たものはけっこう見たヨ。伊集院光とオードリー若林という絶妙の組み合わせで大つごもりに対談していたのはスゴク面白かったけど、眠くなったので途中で止めたヨ。翌日の頭の状態を良好にして読書ができるように、睡眠を重視したためだヨ。

 その割には3日の朝だったか、大久保と川村というブスでババアに近い芸人ペアが温泉巡りをする番組で、ふだんなら絶対に見ないものをゲストがヒコロヒーだというだけで、布団に横になりながら最後まで見てしまったヨ。ヒコロヒーの入浴姿が見たいというのではなく(でもなかなか良かったネ)、ヒコロヒー自体が何をやっても興味深く見ていられるからだネ。見ていられる点だけではあのちゃんも同じだけど、カワユイだけで知性は無いし歌の趣味が違うし下手なので聞きたくないナ。