【見る】栗山監督が実業家と対談  (無内容でクソの)柳井正よりは星野佳路を

 栗山さんが実業界の成功者と対談するというので見ようと思ったものの、第1回の相手が柳井正というのでガッカリ! ブラック企業として問題視される以前から、無内容なクソ野郎だと思っていたからネ。ユニクロが成功した頃だったと思うけど、朝日新聞に10㎝四方くらいの記事に柳井が載っていて「学生時代は全共闘運動が盛んだったけど、自分はまったく関心が無かった」とか言っていたので、あの時代にこんなヤツがいたとは! と正直驚いたものだ。政治運動である「全学連」が一部の学生に限られたものであったのと異なり、「全共闘」運動は全学的な運動であったから無関心でいられた学生はほぼ皆無のはずだったからネ。何せクラス討論における自分の発言や投票が、ストライキを断行するかあるいは絶対に認めないか、が一人一人の言動にかかっていたからネ。

 対談の番組で判ったのは、柳井が服屋の2代目で将来が保証されていたということ。何もしなくても将来は社長の席に座れるのだから、学生時代に何も考えなくても済んだわけだ。社長の座についてからはひたすら行け行け路線を貫いたようだけど、対談で「世界一にならなければオモシロくない」と放言していたとおり、そのためには労働をして安価な着る物を生産し続けて後にブラック企業になったのだネ。

 それにしても柳井が謙虚さのカケラもない無内容な存在である上に、野球自体もWBCの試合も理解できていないため対談はスレちがうばかりの印象だったネ。栗山さんも気を使ってノートを取るようにしていたけど、メモるようなことを言っていたとも思えなかったナ。再放送があると思うので、それは確認してもらえると思う。勘ぐれば柳井がこの番組を買って栗山さんを巻き込んだのではないかと思えるほど、取り合わせが悪かったネ。実際己や自社をアピールするためには、NHKのプロデューサーや番組を買収しかねない嫌らしい存在だからネ。

 今さら遅いけど、成功した実業家から対談相手を選ぶなら星野佳路だったネ。以前「知恵泉」に出演した時に感心したブログにも記したけど、同じ親から会社を受け継いだボンボンながら、星野という人の発言には人をうならせる厚みのあることを言っていたネ。ほぼ未知の人だったので何の先入観もなく見ていたけど、1つ1つの発言が体験に裏付けられて説得力があったナ。これなら栗山さんと話すと互いに刺激し合い、素晴らしい成果が得られただろうネ。

 

 ついでながら2人目の対談相手が伊藤忠の会長(岡藤正広氏)だった時は、充実していたので楽しんだネ。長くなるから1つだけ栗山さんがヤクルト選手の時の2軍監督・内藤さんから言われた言葉、「他人と比べるナ」というのがとても印象に残ったネ。栗山さんはこの言葉のお蔭で選手を続けることができたそうだけど、選手1人をそれ自体としての成長を励ますという発想は、まさに栗山さんが出た東京学芸大学教育学部のものだからネ。これを読んでる皆さん、教育は他人と比較して勝たせるのじゃなくて、その生徒自身の成長を促すものだからネ!