【状況への失言】渡部陽一よ、戦場へ失せろ!!!(増補改訂版)  師岡カリーマ 

 東京新聞に変えたら、毎日筆者が交代する「本音のコラム」というのがあって斎藤美奈子もその1人。13日は師岡カリーマという未知の「文筆家」が「山と呼ばれる記者魂」という表題で、次々と悲劇に襲われながらも取材を続けて「アル・ジャバル(アラビア語で山の意)」と呼ばれるジャーナリトについて記している。ガザで死亡したジャーナリストがこの3ケ月で79人に上るそうだけど、戦場では多数のジャーナリストやカメラマンが死亡するのは周知のことだろう。(ここからはイチローの補足だけど)歴史上有名な戦場カメラマンはスペイン内乱で「戦場カメラマン」として有名なロバート・キャパだろうが、スペインで知り合ったのがピカソヘミングウェイというのがスゴイ! 

 キャパは北ベトナムで地雷を踏んで亡くなったけど、そのベトナムピュリッツァー賞を受賞した作品「安全への逃避」を残したのが沢田教一さんで、その写真は我々の世代ではよく知られたものだけど沢田さんが賞金を作品に写った家族に残したのが縁で、沢田教一を検索するとどんな写真か分かるヨ。その沢田さんはカンボジアで亡くなったのだけれど、戦場でジャーナリストやカメラマンが死んだ報告を聞くたびに、「戦場カメラマン」を僭称する渡部陽一を殺したくなるヨ。日本でのどかにテレビ番組やCMにまで出て泡(あぶく)ゼニをかすめ取っている姿は醜いかぎり! せめてあぶくゼニは自分と家族のためではなく、戦場で犠牲になった人々(もちろんカメラマンを含む)のために使ったらどうか!

 戦場で撮影したと称するものは、「戦場」が終わった後の平和な場所で記念撮影したものばかり。何が「戦場カメラマン」だ!!!デタラメな名乗り方をするなら、戦場へ行って本物の「戦場カメラマン」と一緒に悲劇を伝える写真を撮ってこい、もちろんその場で死ぬのも良し、という覚悟をもってサ。渡部も渡部で許せないけれど、メディアも安易に渡部が僭称している「戦場カメラマン」などという紹介は絶対に慎まなければならない!

 

 (コラムに戻る)この「アル・ジャバル」と呼ばれたアル・ジャジーラのガザ支局長ワーイル・アル・ダフドーフは、昨年10月のテレビ中継の最中に家族の避難先の住居が爆撃されたことを知り、妻と息子と娘を失ったという。それでも翌日彼は現地の状況を伝え続けたそうだ。12月には避難所になっている学校が攻撃されているさなかに同僚が死亡、その先の日曜は記者として活躍していた息子が「狙い撃ち」されたとのこと。ワーイルも79人の死亡者に含まれているというのがコラムながら、渡部陽一はこのコラムを平然と読めるのかネ? カエルの面にションベンなのだろネ、クソッ!