【聴く・観る】りんけんバンド  クールベ  フルトベングラー

 先ほどやっと仕事から解放されてホッとしてるヨ。退職してヒマな身なので、仕事を受け取った時は集中してやろうと思っていたのに、暮れ正月に紛れて忘れてしまったのはやっぱりトシのせいかな。このところ脳内というより後頭部がずっとかゆくて困っているけど、抜け毛が目立っているのと関係あるのかな? とするとこのまま後頭部もハゲていくのかな? 行き着く先としてスキンヘッドになるのも、床屋へ行かなくて済む点では楽だろうネ。40代前半でリンパ腺ガンになった時は、制癌剤治療の副作用で脱毛が激しいから電気バリカン使って自分で坊主頭になったヨ。意外と評判良かったから、スキンヘッドもウケるかもネ。

 

 昨日はいつもの病院へ薬をもらいに行って、帰りに七七舎で珍しいクールベの画集をゲットできたヨ。正確な表題は『クールベ写実主義』(中央公論社「世界の名画」)

でコローやミレー、それにドーミエが収録されているけれどドーミエはふつう風刺画として知られているのにネ。コローやミレー(ラファエル前派ではなくて農民画家の方)は自家になかったので収穫だネ、特にミレーはゴッホとの関連もあるからネ。

 クールベは単独の「新潮美術文庫」という小型のを持っているけど、色も悪い上に小さすぎて感じがつかめないヨ。七七舎では同じ100円だけど、今度のは薄いながら大型なので「画家のアトリエ」や「オルナンの埋葬」のように横が6mもある作品も素直に鑑賞できるヨ。この2つは大きいので知られているけれど、ボクがクールベに最初に感銘を受けたのは海辺に押し寄せる波の絵だったネ。これぞ「写実主義」の典型という迫力を感じたナ。

 他に画家のフロマンタン著『オランダ・ベルギー絵画紀行』の「上」もゲットできたヨ、これもゴッホがらみで貴重な文献、岩波文庫はありがたいものを出してくれてるネ。美術だけでなくフルトベングラーの自伝(?)『音と言葉』(芳賀檀訳)もゲットできたヨ。20世紀の世界を代表する指揮者の1人で、トスカニーニワルターと並び称された存在。ナチ政権下でも亡命せずにベルリン・フィルを率いてユダヤ演奏家を守ったため、戦後トスカニーニはじめ多くの人たちから批判された人ね。

 ベートーベンなど(特に「運命」や「合唱」)は歴史的名演奏が多いので聴くとイイ、ショックを受けることマチガイないネ。フルトベングラーが振ったベルリン・フィルの音は紛れもなくドイツの音(スゴイ!)だったのに、戦後カラヤンが指揮者になったら世界の名演奏家を集めたものだから、インターナショナルな音に変ってしまって魅力を失ってしまった。

 帰ろうと思ったらCDのコーナー(少量)にりんけんバンドの名が目に入ったので、すぐこれも購入して帰ったヨ。このバンドの女声ボーカルは聴くたびにシビレるので、CDが欲しいナと思っていたから迷わずゲットしたヨ。再高級のラッキーだネ。聴いたら多くを占める男声ボーカルの曲はツマラナイけど(沖縄の音楽は好きだけどサ)、3曲ほどの女声の歌をメチャ楽しんでるヨ、シビレる~!