【見る】「100分で名著」続き  朱喜哲(チュ・ヒチョル)  プラグマティズムが軽視された日本の哲学史

 テキストを買ってきたヨ、ローティはほとんど知らないし目次を見ても聞きなれないことが多いのでネ。解説者は朱喜哲(チュ・ヒチョル)という人で、専門はプラグマティズム言語哲学とその思想史ということだそうなので、ボクが理解しにくい理由が分かった気がしたネ。ボクのみならず、日本では(少なくともボク等の世代までは)プラグマティズムは流行ることもなくむしろ侮蔑の対象にもされていて、受け入れられることがなかったのだネ。

 チュさんは長いこと評価されることがなかったこのプラグマティズムを再評価しつつ、日本の思想史の流れを転倒しようという意欲に満ちあふれているのが番組にも現れているのだネ。チュさんが番組でも「哲学」という言葉をくり返して強調しているのも、日本でプラグマティズムが軽視され続けていたからなのだろナ。不要とも思われるほど「哲学」と言うのも、プラグマティズムなど「哲学」ではないと決めつけられてきた歴史から生じたコンプレックス(劣等感というより原義どおりの複雑な感情)の現れなのだろナ。

 番組で解説された第3回を一読してみたけれど、肝心なところが理解しにくいのはやはりボクがプラグマティズムとは無縁のまま生きていたからだろネ。これを機縁に少しでも理解したいと思うので、時間をかけてチャレンジしてみるヨ。