【見る】カラヤン(嫌いな理由)  「クラシックTV」  

 清塚信也がMCをしている「クラシックTV」はためにもなるし面白い。昨日の昼間2時からの再放送を見たら(本来は木曜夜9時~)カラヤンを取り上げていた。20世紀後半には「世界の帝王」と呼ばれた指揮者であり(ボクは嫌いだけど)、どんな曲でも聴かせる演奏を残しているので覚えておくとイイね。クラシックのオケ音楽を聴きたい時にカラヤンを覚えておけば選びやすいから。ボクが嫌いなのは演出が過剰だからで、ルー大柴はじめ他人を眼中に置かずに自分のアピールばかりしているクソが大嫌いなのに通じているネ。

 昨日の番組で判明したのは、ベルリン・フィルを振ったDVDでは映像と音楽が別テイクだということで納得するところがあったネ。以前ブログでも書いた、映像では楽器の動きがそろっている(例えば弦楽器の動きがピッタリ同じ)のは、先に録音した演奏に合わせてカラヤンの意向で動きをそろえたとのことだった。以前のブログでも記したように、ヴィオラのトップだった土屋さんという日本人が反対したそうだけど、放映された映像では金楽器まで横から見ると平行して並んでいたので笑ったネ。音楽の本質とはズレていると思うけどネ。

 カラヤンの指導を受けたという指揮者・高関健も清塚も「カラヤンが振るとカラヤンの音が出る」と言っていたけど、フルトベングラーが振っていた時はドイツ(ベルリン・フィル)の音がしていたのに、カラヤンに変ったら奏者を世界から集めたためもあって国籍不明の音になってしまったということだ。ボクとしてはそれが支持できなくて何でもムード音楽に聞こえてしまうのだネ。一番ヒドいのはブルックナーの演奏で、マタチッチ指揮チェコ・フィルの第7番シンフォニーで心底感動させられる演奏と比べると、カラヤンのはまったくのムード音楽になってしまうのだ。

 ハイレベルの演奏を求めるなら、作曲家・曲に応じて指揮者(とオケ)を選ぶべきでカラヤンは避けるべきだネ。