2012-01-10から1日間の記事一覧

明治初期の文学史

リアリズムの話を遡って明治20年前後の文学史から話した。 「小説神髄」「小説総論」のイギリス・ロシアのリアリズムから、40年前後の自然主義と写生文のリアリズムの最盛期へというラインを確認してもらった。 補足として、両者の間を埋めた30年前後…

日本語の特性

1月4日に、中山真彦さんの「伊豆の踊子」論を続けて読んだ。 日本語とヨーロッパ言語の違いがよく理解できる感じで、とても面白い論文。 時枝文法の面白さも、改めて感じることができた。 シニフィアンとシニフィエの概念は極めて大事だが、それも確認でき…

谷崎「麒麟」

「刺青」の資料を用意した(エライ!)谷崎読みのマコトちゃんと、谷崎臭を脱しようとしたカズミンの二通りの読みが出されたのは収穫。 一方だけだと議論も貧しくなりがちだから。 一番問題になった表題「麒麟」の読み方も、孔子(徳)だけでもなく南子(美…

ヤル気を感じない!

修論に励んでいるヒトはともかく、一橋大院生は全滅で学大側の3人だけで決行。ケッコウ盛り上がった、なぁんて。 ズーシーちゃんが志賀らしさを脱臭して読もうとした意欲はタイヘン宜しい。 ずいぶん無理な感じがしたが、こちらが従来の志賀イメージに毒さ…